保育所探し
保育所の空きがないのはトロントも日本と同じ。順番待ちに1年以上というのはよくある話だ。妊娠後に希望する保育園に申請するのが通常だが、その待ち時間の長さを皮肉って、子づくりを考えた時点で申請できたらいいのにという人もいるぐらいだ。
1歳半までの赤ちゃんの場合、デイケアセンターにも寄るが、費用は1ヶ月あたり1500ドル前後。朝7:30か8時から夕方6時まで子供を世話してくれるのはありがたいが、アパートの家賃や家のローンとほぼ同じ出費はかなりの負担になる。そこで負担を軽減するために家庭の年収に応じて市政府から助成が受けられるのシステムがあるのだが、一定の収入を超えると対象外になってしまい、やむなく全額負担している家庭も多い。ただ、この助成金は前年度の家庭収入に応じて計算されるため、カナダに移って来たばかりの新移民はカナダでの所得がない=収入ゼロとみなされ、ほぼ全額の補助が受けられるようだ。
我が家の場合は夫婦ともに職のあてもなく、まだ8ヶ月だった息子を連れてトロントへやって来た4年前、保育所探しは何をするにしても必要な大前提だった。わらをもすがる思いで、10カ所以上の保育所に登録し、政府に週に1度ほどの頻度で電話して順番待ちの最新状況をチェックした。2ヶ月後に政府から連絡があった際に、運良く指定された期間内に希望していた保育所に空きが出たためすぐに利用することができた。
助成金申請には両親が平日の昼間にフルタイムで仕事をしているか、学校に通っていて物理的に自分で子供の世話ができないしていることが条件となっている。フルタイムといっても仕事の場合、1日辺り5時間以上勤務していること、学校の場合はカレッジや大学の場合、在学中のコースをその学校がフルタイムと定義していれば問題ない。私の夫は仕事を始める前はLINCという移民向けの無料の英語クラスに毎日か通っていたが、それも認められた。全額自己負担していた知合いの歯科衛生士は2人の子供のデイケア費用を差し引きすると手元に100ドルしか残らなかったので、仕事を辞めたと話していた。共働きが当り前で女性の社会進出が進んでいるように見えるカナダだが、保育所をめぐる状況はまだまだ改善が必要そうだ。イチコ


(右)遠足で農場を訪れた保育園児達



