ジャズライブ!
こんにちは。赤羽です。行きたい行きたいと思って先延ばしにしていたシリーズ第二弾。それは、レストランでのジャズライブを聴きにいくこと!いくつかピックアップしてあった中から今回選んだのは、「Grossman’s Tavern」。
場所は、スパダイナ×カレッジから、南に5分ほど歩いたところ。あらかじめHPでライブ情報をチェックしてから行ったのですが、なにしろ初めてのこと。どんなシステムなのかも全くわからないままお店に。時間も午後4時半と、お客さんもちらほらという感じで、私たちもそわそわしながらなんとなく着席。
そして、演者の皆さんがふらりとステージ上にあらわれ、ラフな感じでスタート。クラリネットの男子が一人だけ若者(キャップにパーカーという出で立ち)で、まるで村の音楽隊にしょうがなく駆り出された青年風(笑)。しかしひとたび演奏が始まると、他のいぶし銀の皆さんに負けない音を聴かせていました。素敵だったなあ。
彼らはその名も「New Orleans Connection All Star Jazz Band」。トランペット、トロンボーン、クラリネット、バンジョー、ピアノ、ウッドベース、ドラムの構成で始まり、途中クラリネットが2本になったり、サックスが参加したり。そして、みなさん楽器だけじゃない!歌もうまいのです。トランペットの人が歌ったかと思えば、ベースのおじいちゃんが弾きながら美声をとどろかせます。途中参加のクラリネットの重鎮(勝手にこう呼ばせていただいてました笑)もまた、朗々と歌い上げるのです。なんたる才能。恐れ入ります。
そしてそして、何より予想外だったのは、お客さんの一人のおばあちゃんがおもむろに立ち上がり、バンドの伴奏で「テネシーワルツ」を歌ったこと。最初は客席に隠れていたプロがでてきたのか!?と思ったのですが、歌を聴いてみて、どうやら素人であることが判明。笑 この自由な感じ、素敵過ぎます。
さらに、男女のカップルがステージ前で踊りだし、これまた何かのパフォーマンスかなあと思って楽しく見ていると、曲を重ねるごとにダンス人口がじわじわと増えるのです。あれ、これはパフォーマンスじゃないな…。そうです、お客さんです。しかも曲ごとにパートナーを替えて。皆さん息がぴったり。「男女ペアのダンス=本気の社交ダンス」というイメージだったので、こんなにもカジュアルに、かつ自由に男女がペアで踊る光景は、昔の洋画を見ているようでした。
最初のセッションが終わると、ベースのおじいちゃんがビールのピッチャーに「TIPS」という紙を貼ったものを持って各テーブルを回り始めました。つまり、きめられた額を払うのではなく、いくら払うかは個人で決めるというシステム。いくらくらいが相場なのか全く分からず、ピッチャーに入っていたお札などから推測したりして考えあぐねた結果、二人で20ドル札を投入。おじいちゃんも、「そのくらいが妥当だね」と言ってくれました。笑
全てが新鮮だったトロントでの初ライブジャズ。気張らず、自由で、お客さんも参加型のライブは、初心者の私にとってとても心地よい空間でした。トロントには毎日のようにライブ演奏を聴かせてくれるレストランやバーがたくさんあるので、他の場所も挑戦していこうと思います!
Grossman’s Tavern
379 Spadina Ave
www.grossmanstavern.com