JCCC映画鑑賞会「陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-」2017年10月26日(木) 7:00pm~
終戦70周年記念映画として撮影された『陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-』。映画公開の2015年には、セントルイス国際映画祭、モントリオール世界映画祭で上映され、日本のみならず世界で注目を浴びることとなった。愛媛の美しい自然豊かな大地の元、己の魂を捧げて桜の新品種開発を行った実在の日本人、高岡正明氏の人生を笑いあり、涙ありで映画化した作品だ。
監督・原作・脚本・制作総指揮、その全てを務めたのは高橋玄。これまでの代表作は『ポチの告白』、乙一原作のベストセラー小説『GOTH』、『ゼウスの法廷』の映画化など、社会派の作品を多く手がけてきている映画監督であり、『陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-』は高橋玄としての最後の映画作品となると表明している。
主役の高岡正明役を務めた笹野高史は映画、ドラマ、バラエティ番組などマルチに活躍する演技派俳優で、今回公式には自身初の主演作品となった。息子の高岡正堂役には、ドラマやバラエティ番組で国民的人気を誇る的場浩司が、新種開発に没頭する正明をいつもそばで支え続けた妻高岡艶子役には世界的に活躍する実力派女優、風祭ゆきが抜擢された。
戦争のない平和な世界を祈り続けた、日本の知られざる偉人、高岡正明氏。1940年、愛媛県川内町(現在の東温市)に生まれた高岡氏は、戦時中軍国教育を行っていた青年学校に勤務する教師の一人であった。終戦後、自分が戦地へ生徒たちを送り込んでしまったという自責の念に駆られた高岡氏は、命を落とした生徒たちの魂を鎮めるためにその生涯を桜の新品種開発に捧げることとなる。
厳寒のシベリアや亜熱帯のインドシナ半島で亡くなった生徒がいたことから、どんな気候でも花を咲かせる病気にも強い品種を作ると決め、家族を巻き込み、試行錯誤を繰り返し、30年後にはついに「陽光」と名付けた桜の開発に成功。そして、陽光桜の開発終了後、高岡氏は家族の誰も予想していなかった大いなる計画を実行しようとしているのだった。
入場料無料。当日チケット代に替え、任意のご寄付を受付。