カワイイ大使として、日本ロリータ協会会長として、 日本の‘カワイイ文化’を広める第1人者、青木美沙子氏インタビュー
ファッション雑誌『KERA』や『ゴシック&ロリータバイブル』でロリータファッションモデルとして活躍している青木美沙子。2009年には外務省より“カワイイ大使”に任命され、海外各地を周り日本の“カワイイ”文化を広めている。そんな青木美沙子に国内外でのロリータファッションの現状を伺った。
カワイイ大使として海外を周って実感したロリータ事情

国によってロリータファッションに対するリアクションは少しずつ違いました。今は、私がカワイイ大使に任命された2009年からもう5年以上が経っていて、私自身がいろいろな国を周ったことによってロリータファッションが広まってきた実感はあります。2009年当初はジャパンエキスポ(※フランスで行われている日本文化エキスポ)が有名で、特にフランスなどのヨーロッパ圏で人気が出たのですが、今は中国などアジアでも注目してもらっています。
日本国内のロリータファッションの現状
日本国内での知名度はまだまだで、すごく有名というわけではないです。最近ではきゃりーちゃん(※きゃりーぱみゅぱみゅ)が出てきて、原宿ファッションの認知度は上がりましたけど、ロリータファッションもその中で様々にあるカテゴリーのうちの一つです。でもまだコスプレと混同されがちですね。
ロリータファッションとの出会い
ロリータファッションというものは90年代から始まったもので、私が読者モデルを始めた当初は今とは違ってインディーズで、ファッションとしても確立されていなかったのですが、映画『下妻物語』(※ロリータファッションを扱った映画)の後からやっと少しずつ広まっていきました。
私は元々古着が好きだったのですが、『KERA』の編集長さんに「似合うと思うから」と勧められてロリータファッションを着てみたら人気が出て、BABY(※ロリータ服ブランド『BABY, THE STARTS SHINE BRIGHT』)のモデルもやらせていただきました。今なら原宿でロリータを着ている人を見かけて「かわいいから着てみよう」となるかもしれませんが、当初は外で着ている人はほとんどいなかったので、まずモデルとして着させてもらえたことがきっかけとなって良かったって感じです。このファッションのおかげでファンも付きましたし、かわいいって言ってもらえることで自信にもなりましたし、ロリータファッションは自分の人生を変えたファッションですね。そういう意味ではすごく思い出のあるファッションです。
ロリータとしての趣味
「お茶会」という、同じように共通の好きなものを持った女の子が集まって、かわいい服を着てかわいいカフェでお茶を飲むっていうのを趣味にしている子はいます。後はドールを趣味にしている子もいて、ドールカスタムをしている子や、そのファッションを楽しんでいる子、様々ですね。
昨年プーリップ(※株式会社グルーヴが販売している1/6スケールのドール)で私とのコラボドールが販売されたのですが、私自身元々お人形がすごく好きで、人形の世界に憧れがあったので、今回自分の人形が販売されることになった時は本当に嬉しかったです。
ロリータにまつわるあれこれを纏めた『ロリータファッションBOOK』

青木さん
私が会長を務める日本ロリータ協会は2013年に発足して、今では世界中に4000人ほどの会員がいる団体となりました。そして今回、マイナビ出版からロリータファッションの歴史、小物、ヘアメイク指南などを一つに纏めた本『ロリータファッションBOOK』を出させていただきました。日本でも何か所かでサイン会をして、国外ではハワイ、香港に続いて今回のアニメノースでのサイン会でカナダが三カ所目となりました。今後も世界中にこの本を届けることで、ロリータファッションのことをもっと知ってもらうきっかけになったら良いなと思っています。日本語で書かれているので、どこまで内容を理解していただけるかわからないのですけど、写真もいっぱい載っているので、勉強というほどではないですけど、これを読んでロリータファッションを楽しむだけではなく、歴史やカテゴリーなどを深く正しく理解していただいて、よりロリータを楽しんでいただきたいです。
青木美沙子
モデル業と看護師という2つの仕事をこなすカリスマモデル兼、現役ナース。モデル&タレントとして、日本のポップカルチャーやファションを世界に広めるべく、さまざまなメディアで活躍中。“カワイイ”や“ロリータ”といった言葉を世界へ発信する第一人者。また、モデルとして活躍する一方、看護師としての仕事もこなし社会貢献にも日々努力している。モデル業と看護師という2つの仕事をこなす働く女性への代表として、福祉医療や看護師への社会的な関心を高めることを目標に、今後もさまざまな活動を計画中。








