逆境を笑え
かつてトロント・ブルージェイズでも活躍されていた川﨑宗則選手の著書「逆境を笑え 野球小僧の壁に立ち向かう方法」を、ところどころ泣きながら一気読みしました。
私は情けないほどスポーツ情報に疎く、名前が分かる野球選手は多分10人くらい(長嶋さん・王さん・イチロー選手含む)。
そのなかに川﨑選手がいたのは、「海外での日本人のコミュニケーション術」という切り口で、ビジネス誌などでもたびたび取り上げられていたからです。

英語はそれを目的に学ぶものではなく、なにかを成し遂げるためのひとつのツールだ。
日本にいたころ川﨑選手の記事からそんなことを感じていたおかげで、トロントに来てからも、英語「で」やりたいことを叶えるべく、地元のコミュニティやネットワークにためらわず参加できた気がします。
本の中で印象的な箇所のひとつ、監督にやれるかといわれたら、やせ我慢でも強がりでも「できる」と即答する、という言葉に、数年前に話題になったタモリさんの仕事術を思い出しました。
「笑っていいとも!」でタモリが漏らした仕事論。「自分の中で『これくらいの力がついたらこれくらいの仕事をしよう』と思ってもその仕事は来ない。必ず実力よりも高めの仕事が来る。それはチャンスだから、絶対怯んじゃだめ」。以前、萩本欽一も言ってた。「やりたくない仕事しか来ない。でも運はそこにしかない」
(twitterより引用)
必死でやればもしかしたらできるかもしれないけれど、できないかもしれないから怖い、という尻込みは、仕事をしていればいくらでもあります。
でもそこで、ドキドキしながらもやりますと言ってみる。分からないことはすぐ聞いて、打てる手は打って、思いつく限りの努力を必死でやってみる。
やり遂げて振り返るとその「実力以上の仕事」はやっぱりチャンスで、思いもしなかったところまで自分を導いてくれたりします。
「できます」と言い切るいわばハッタリと、泥臭い努力の蓄積が、好きなことでプロフェッショナルになる道なのかなと思いながら本を読み終えました。
ちなみに一番泣いてしまったのは、川﨑選手とお母様が鰻を食べるシーン。海外暮らしでちょっと家族が恋しくなっているかたにも、おすすめの一冊です。



