カナダ留学のサポートEast-West カナダ留学センター 高林紘子さん カナダ在住20年|カナダで起業!「スモールビジネス・オーナーの挑戦」
カナダ留学のサポート
East-West カナダ留学センター
高林紘子さん カナダ在住20年目
【プロフィール】 静岡県出身。大学卒業後トロント留学で語学学校とビジネススクールに通う。一旦帰国しホテルや幼児英語教室で働いた後トロントに戻りワーキングホリデーを経てGeorge Brown Collegeに進学。カレッジ卒業後、前社長率いるEast-Westカナダ留学センターに就職。就労ビザを経て永住権取得。2015年トロントオフィスを引継ぎ独立。2018年に娘を出産。
THE 一問一答
- 起業して何年と何ヶ月
- 6年3ヶ月 *2015年より現職(オリジナル創業年は1999年)
- 人生のモットー
- Hiroko-ism
- 自分はどんな経営者だと思う?
- 面倒くさがり
- カナダで起業してよかったこと
- クビになる心配がなく、自分次第で自由が利きやすい
- 影響を受けた実業家・ビジネスパーソン
- (ちょっと認めるのが悔しいけど)前社長
- Hazel McCallion
- Richard Branson
- 注目している事業・サービス
- 教育や保育関係の事業、サステナビリティ事業や農業関係のビジネス
- リタイアは何歳で?何したい?
- できれば生涯現役、でも歳を取ったらNewfoundlandに移住し、民宿を営みながらのんびり暮らしたい
カナダで起業したきっかけとチャレンジ
きっかけは前社長に「会社を畳むか売るかお前が買うかだ」と選択を迫られ、当時の同僚やメンバー、自分のキャリアを考えた際に買取りの決意をするしかなかったというのが実情です。ただ、自分の会社にするためには既存の経営方法やシステムに頼らず、自分なりの組織やネットワーク、やり方を築く必要があったので、常に「ウチの会社の色や強みは何か?」ということを問いながら、できる事を一つ一つこなしてきた感じです。
その過程でさまざまな方と繋がりを持てたり、元留学生の皆さんからの口コミなども広がって、トロントの留学業界において自社の存在を定着させることができたのは一つの達成だと感じています。
苦労と挫折、得た教訓
留学生の中には慣れない海外生活で精神的に病んでしまう人も少なくないのですが、昔こちらが良かれと思って元気付けるためのアドバイスなどを含めたメッセージを送ったら変に誤解され、「何様のつもりだ」と日本に居る親御さんから苦情が来たことがありました。後から本人と話してみると、そもそも留学する前から根本的なところで悩みを抱えていたことが分かりました。この経験をもとに留学生一人一人、性格も違うし異なる背景や目的で留学に来るということを念頭において、カウンセリングもじっくり話を聞くことに意識するようになりました。
同時に、日本の「お客様は神様」的な感覚で何でも他力本願な人に付き合っていると、むしろ生産性や効率が悪くなり、こちらも消耗するばかりで他の学生にも悪影響になると悟り、そのような方とはできるだけ一線を引くようになりました。
理想と現実
【理想】
- カナダ留学の素晴らしさをより多くの日本人に知ってもらいたい
- 異国の地で独立するという輝かしさと自由さ
【現実】
- 日本人は〝グローバル社会〟についてまだまだ意識や理解が薄い
- 数字の管理やタックスなどが面倒
- 手に取れる商品の販売と違ってサービスビジネスは収益に繋げるのが難しい
未曾有のパンデミック・コロナ禍でのサバイバル
国境そのものが封鎖され渡航することが困難になったので、言うまでもなく弊社も大打撃を受けました。もともと細々とやっていたのでダメージの規模自体は大きくないですが、やはり政府からの補助は最大限で利用せざるを得ない状況です。ただそんな中でも状況が落ち着いたら留学をしたいという友人がいるとのご紹介をいただいたり、友達に聞きましたと言ってご連絡いただく事が多々あり、どんな状況下でもご利用いただける皆さんには感謝を忘れずに丁寧に対応と正直なビジネスをすることを心がけています。それから一緒に働いてくれるスタッフへの感謝と尊敬の気持ちも会社の維持と成長にとても重要だと感じます。
育児と子育て。次世代のためにあってほしい社会や未来
私の場合、自分の会社なので娘同伴で勤務できる自由がありますが、やはり仕事と育児を同時進行で行うのは無理があります。幼い娘を夜中までオフィスでつきあわせてしまうことが多く、人目を気にしながら帰宅する事もあります。在宅ワークも始終子供と一緒なので仕事が進まずストレスにしかなりません。私自身シングルマザーであること自体は不利と感じた事はありませんが(むしろシングルマザー万歳!)、日本はもちろんカナダでも、シングルペアレントでもそうでなくても働く親のための育児・保育サポート、社会的な支援サービスなどがもっと充実し、選択肢も増えて仕事と育児の間にConflictやSacrificeが必要ない社会になれば理想です。
2021年の挑戦
ビジネスの面ではとにかく早くコロナからの回復を達成すること。経済面や健康面、生活面で娘と自分の将来を心配しなくてもよい状況に改善していくことです。
拝啓 20年後のキミへ
子育てと勤労お疲れ様でした。ユミナも立派に育ち社会に大きく貢献できる大人へと成長し、娘と言うよりベストフレンドになってくれました。これからはまた新しいパッションを見つけて楽しい老後人生をスタートさせてください。ハーレーでツーリングの趣味も楽しんでください。