【新連載】第1回「優雅な動きの裏側にあるもの」|トロントのバレエ教室から
はじめまして。トロントで Ogata Ballet Schoolを主宰している緒方理穂です。
私は3歳のときにクラシックバレエに出会い、その魅力に惹きつけられるままこの道を歩んできました。京都で学び、踊り、大学卒業後は製造業で社長秘書を務めましたが、人生に彩りを与えてくれたバレエとしっかり向き合いたくなり、北米へ。2018年にトロントに移住し、今はこの街で子どもから大人まで、初心者からプロまでバレエを教えています。
バレエと聞くと、「白いチュチュ」「くるくる回る」「つま先で踊る」…そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、実際のレッスンは地道で、とても厳しいものです。優雅に見える動きの裏側では、「もう一回」「もう一回」と繰り返す練習があります。
- 背筋を伸ばす。
- 足をきれいに伸ばす。
- 音楽をよく聴く。
- 体幹を使い、腕や首、指先まで意識を向け、バランスを整えながら動く。
少しずつ積み重ねると、ある日ふと「できた!」という瞬間が訪れます。昨日までできなかったことが今日できるようになったとき、年齢に関係なく皆さん本当にいい顔をされます。まるで、自分の中に小さな宝物を見つけたような表情です。
便利で結果の早いものが求められる時代ですが、バレエは少しだけその流れに逆らいます。ゆっくり、コツコツ、同じことを繰り返して、少しずつできるようになる。その時間の中で、集中する力や諦めない気持ち、そして「努力すればできるようになる」という自信が育まれていきます。
私は、そんな時間が皆さんの人生のどこかで静かに力になってくれると信じ、今日もバレエの楽しさを見つけるお手伝いをしています。このコラムでは、バレエのこと、子どもたちの成長のこと、そしてトロントでスクールを続ける日々について、少しずつお話ししていきたいと思います。もし良ければ、これからバレエの世界を少しのぞいてみてください。
バレエは、つま先で立つ芸術ですが、土台はいつも「地面をしっかり踏むこと」だったりします。

緒方理穂
Ogata Ballet Schoolディレクター 子どもから大人まで、初心者からプロまで、一人ひとりのバレエと向き合う時間を大切にしながら、日本人・カナダ人を問わず丁寧な指導を行っています。 Website: ogataballetschool.caInstagram: ogata_ballet_school








