TORJAライター経験者に聞く ワーホリ後のキャリア実現 木村拓哉さん|特集「カナダワーホリのその先」
大学時代に交換留学に行ったこともあり、「海外で働く」という経験に憧れを持っていた木村さん。ちょうど新卒で入社した会社を退職したタイミングでワーホリを決意し、来加。自身でブログサイトを立ち上げたり、TORJAでも取材記事などを担当し、ライターとしてのキャリアをスタートし、 現在はアメリカのVerizonグループが所有するテック系メディア「TechCrunch Japan」の編集記者として活躍中。
ーワーホリ中にはTORJAでも記者として活動してもらってました。どうしてライター活動を始めようと思ったのですか?
正直、最初はリモートでも働けるという点でこの職業に興味をもちました。しかし、だんだんと自分の文章を通して何かを伝えることができたり、書いた文章に対して誰かから感謝をされるということに喜びを感じ、ワーホリ期間中もライターとしてのキャリアを築くことに専念していました。
ー日本帰国後、就職活動を通して「ワーホリの価値」はどのように評価されましたか?
確かに、今私がいる企業(外資系)では、ワーホリをしたということ自体は評価されていないかもしれません。ただ、自分を評価してもらう基準を「ワーホリをした」という事実ではなく、そこで何を学んだのか、経験したのかという軸にずらすことができれば、評価されると思っていました。
ー最近のワーホリの特徴として新卒就活の準備のため大学を一年間休学してトロントに来ている学生が増えて来ました。具体的に彼らがどのような勉強・経験・体験を積むことが日本での就活に必要だと思いますか?
ワーホリをする学生が増えているということは、単に英語力や海外経験があるというだけでは評価されない可能性があるということです。なので、例えばユニークなアルバイトや勤務先を探したり、カナダ横断旅行だとか「他の人とはちょっと違う」経験をしてみることが良いのではないでしょうか。また、それは自分自身が楽しんでワーホリをすることにもつながると思います。
ワーホリの理想と現実を総括!
一番感じたのは、ワーホリでその後の人生を変えられるかどうかは完全に自分次第だということです。個人的には、ワーホリでどんな経験をしても、どんな暮らし方をしてもいいと思っています。でも、例えばキャリアチェンジなど、何か目標があって、その手段のためにワーホリを選んだのであれば、短い1年間をどう使うかを最初に考えておかないとワーホリしたことを後悔してしまうこともあると思います。
就職後の自己研磨
アメリカ発のメディアということもあり、英語での取材などもあります。そのため、テック業界の勉強はもちろん、英語字幕や字幕なしで海外ドラマ&映画を観るなどの方法で英語力を落とさないようにしています。
ワーホリ時代を振り返ってもっとこうしたら良かったと思うことベスト5
- カナダ全土を旅行すればよかった
- もっとお金を持ってこればよかった
- 日本人ではなく、カナダ人のルームメイトを作ればよかった
- ミートアップなどにもっと参加すればよかった
- 事前にもっと準備をしておけばよかった
日本人のワーホリに感じたことベスト5
- 日本人同士でつるみがち
- 英語を話すことに恥ずかしさを覚えがち
- もっと、日本の文化を英語で紹介できるようにすべき
- 日本人の丁寧さや年上を敬う気持ちはカナダでも大事にすべき
- 日本人の後輩を助けてあげてほしい
帰国後に感じたワーホリをやって良かったことベスト5
- 英語力がついた
- 友達ができた
- キャリアにつながる仕事ができた
- カナダという国を知れた
- 一生の思い出ができた
帰国後に感じたワーホリ・デメリット
- やり直しはきかないので、一度きり
- 1年間という時間を無駄にすると、けっこうダメージがでかい