2023年注目カナダ人15人|特集「MY TORONTO 2023」
2022年も政治からエンターテイメント、スポーツまであらゆる分野で日本・世界で話題となったカナダ。編集部では2023年とくに注目したい15人のカナダ人をピックアップ。国内のみならず世界で話題を振りまくであろうカナダの著名人をウォッチしていこう。
作家
Billy-Ray Belcourt
先住民族の土地Driftpile First Nation出身の作家、詩人、学者。2018年には“This Wound is a World”でグリフィン詩賞を受賞。2022年の9月に『A Minor Chorus』を作家としてのデビュー作として発表した。CBCが選ぶ2022年のカナダのフィクション本ベスト20に選ばれた注目の一人。
インフルエンサー
Josh Richards
20歳にしてTikTokでのフォロワー数が2500万人を超える大物インフルエンサー。アーティストや投資家としても活動している。若者を対象にしたプロダクション会社を立ち上げるなど、マルチに活躍する。Z世代を象徴する一人。
Allana Davison
TikTokやInstagram、YouTubeを中心に、ライフスタイルや美容について発信するインフルエンサー。Blogger、Vloggerとしてヘアメイク動画やコーディネートについて発信し、カナダの美を率いる人物の一人。YouTubeでは70万人の登録者を持ち投稿頻度も高く、流行の最先端を取り入れられる。
Gigi Gorgeous
モントリオール出身のYouTuber、女優、モデル。2013年にトランスジェンダーの女性であることをカミングアウトした。2019年にはLGBTQ+の権利活動家であるNats Gettyと結婚。ソーシャルメディアを通して多様な性の在り方を発信し、多くの人に勇気を与える。
Theland Kicknosway
Walpole Island出身の若手インフルエンサー。TikTokでは40万人を超えるフォロワー数を抱え、髪型や服装など、先住民族の歴史や文化の重要性をわかりやすく若者に向け発信している。2017年には行方不明あるいは殺害された先住民女性への関心を集めるため130キロのマラソンを走破するした。カナダで問題視される先住民族への差別を解決するべく発信を行う、注目の若者。
俳優
Momona Tamada
バンクーバー出身の若手女優。Netflix配信の映画“The Main Event”で知られる。2020年には“The Baby-Sitters Club”で注目を浴びた。ディズニープラスで配信される実写版の“The Spiderwick Chronicles”に出演予定。16歳にして数々の作品に抜擢される、2023年注目のカナダ人。
Shay Mitchell
ミシサガ出身の33歳の女優、モデル。インスタグラムのフォロワー数は3500万にのぼる。TikTokやYouTubeでは母親としての姿も発信。2022年にアマゾンプライムで配信された映画“Something from Tiffany’s”に出演した。旅行用商品を手掛ける会社やその他2つのベンチャーを立ち上げるなど、経営者としても活躍する。
環境活動家
Paul Nicklen
カナダの写真家、映画製作者、海洋生物学者。自然の姿を捉えた写真は世界的に高くされ、the BBC Wildlife Photographer of the Yearやthe prestigious World Press Photo for Photojournalismなど写真に関する権威のある数々の賞を受賞している。環境保護を行っていることでも知られ、ビクトリア大学で博士号も取得。2022年にはマイアミのビーチに無料展示会を開き、アートの観点から環境保護に努める。
政治
Steven Guilbeault
2021年に就任した環境・気候変動大臣。1993年にケベック州最大の環境保護団体Equiterreを設立。Greenpeaceの幹部も務めていた。政府、NGO、業界をつなぐ政治家として、現政権が最優先事項とする気候問題の解決に挑む。
Pierre Poilievre
下院野党第一党の党首。2022年の9月に激しい党首選を制し、トルドー首相率いる自由党と二大政党を張る保守党の党首となった。就任時から自由党を厳しく批判し、トルドー首相との対立姿勢をあらわにしている。Poilievre氏は高インフレと物価高騰に対する自由党の無策を批判。2025年に行われる連邦選挙に向け布石を打つ。
アーティスト
The Weeknd
男性シンガーソングライター。2016年グラミー賞にて、「最優秀R&Bパフォーマンス」と「最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム」を2つ獲得したことで話題になった。また日本では、代表曲である“I Feel It Coming ft. Daft Punk”に女優・水原希子が出演し話題となった。2022年の1月に発売された“Sacrifice”はYouTubeでの再生回数が5000万回を超える。2022年12月に公開される“Avatar: The Way of Water”の主題歌を担当。
Sandeep Johal
バンクーバー出身のビジュアルアーティスト。白黒で表現される人物や動物とカラフルな背景を組み合わせた作風が特徴。壁画や出版物のイラスト等幅広く手掛ける。2022年にはバンクーバーにオープンしたApple Storeで、その場でタブレットに描いたイラストを壁に投影するキュレーションイベントが話題になった。今後も生まれ育ったバンクーバーでの活躍が期待される。
スポーツ
Marie-Philip Poulin
アイスホッケー選手。カナダ代表のキャプテンを務める。フォワードを担当し、2022年に行われた北京オリンピック、デンマークでの世界選手権の優勝に貢献した。1998年長野五輪で採用された女子アイスホッケーで、7大会中5回の優勝を果たし、圧倒的な強さを見せつけるカナダ女子。その中でもPoulin氏は2022年にカナダの年間最優秀アスリートに女性として初めて選出され、カナダを象徴する女性アスリートとして来季も注目が集まる。
Félix Auger-Aliassime
モントリオール出身、現在22歳若手テニスプレイヤー。2022年までオーストラリアで開催されていたATPカップと呼ばれるテニスの国別対抗戦で、カナダのエースとして出場し、自国を優勝に導いた。テニスの4大大会の一つ、全豪オープン2022で自身初のベスト8入りを果たすなど、躍進を遂げる。2023年の活躍にも期待がかかる。
食
Antoni Porowski
カナダのテレビパーソナリティ、料理人、俳優、モデル、作家。Netflixシリーズのアメリカのリアリティテレビショー“Queer Eye”に、料理とワインのプロフェッショナルとして出演したことで有名になったタレントとして活躍しながら、ペット向けの食事の会社を立ち上げるなど、食についても広く発信している。