最大級のメープルフェスティバル、Elmira Maple Syrup Festivalに行ってきた!
去る、3月28日Elmiraで行われたメープルシロップフェスティバルに行ってきました。
トロント近郊で開催される数あるメールフェスティバルの中でも最大級といわれるこのフェスティバルでは、たくさんの催しものが行われていました。
着いてまず驚いたのが、駐車場から会場までの移動方法です。
大きなトラックが牽引する貨物スペースに、草の椅子。なんとも牧歌的というか、のんびりした公共交通機関に心がほんわか。リアル、ドナドナ的にメイン会場まで移動します。
中心となる商店街は歩行者天国になっていて、ぎっしりと出店が並んでいます。メープルシロップはもちろん、スイーツやフード、カナダの特産品を並べた店舗や、とくにカナダ要素は見当たらないものの見ていて楽しい洋服やバッグ屋さんと本当に多種多様。お祭りムードを一気に高めてくれます。
大にぎわいの出店スペース以外でもたくさんの催し物が行われているのですが、中でも興味深かったのが、メープルシロップの抽出方法を見学するメープルブッシュツアーと、昔ながらの製法を伝えるキャラメル作り。
メープルブッシュツアーは、商店街近くからバスが出ていて、近くのメープルブッシュまで連れていってくれます。農場の入り口に着いたら、駐車場から移動したトラック牽引と同じ移動車でメールブッシュがある奥地まで移動します。
メープルブッシュが近づくに連れ、同じ色のバケツがそれぞれのメープルの木に定位置で点在しているのが確認できます。そのあまりの数の多さに、何かの儀式?と思うほど不思議な光景に目を奪われました。
見学させていただいたメープルシロップ農家さんの説明を聞きながら、採れたメープルを煮詰める小さな小屋も見学させていただきました。小屋の中にも、いろいろな展示があったのですが、目を惹かれたのは、木から樹液を採取する際に幹に直接刺す器具の変遷です。昔ながらの抽出方法といっても、使っている器具は近代化されていて、そういった時代の流れを感じる展示も興味深かったです。
また、同様に昔ながらのタッフル(キャラメル)作りにも感激。何時間も煮詰めた、ドロドロになったメープルシロップを雪が敷き詰められた台の上で一口大に丸めて割り箸に固定していきます。雪で冷やす、というのがなんともカナダらしいですよね。1本1ドルだったのでトライしてみましたが、びっくりするほどの甘さと、口に入れた瞬間にとろける柔らかさに一本ぺろりと平らげてしまいました!
年に一回ということで、たくさんの人で賑わっていたメープルシロップフェスティバル。一大産業として、歴史を伝えるイベントとして、もちろん楽しいお祭りとして、いろいろな工夫をなさっているのが感じられて、とても有意義な時間がすごせました。
お土産に、メープルシロップとメープルバターを買って帰ったので、早速フレンチトーストを作っていただきました。さらっとした口当たりのメープルシロップと、しつこくないけれど甘さが凝縮したメープルバター、どちらも美味!
次回の開催は1年後の2016年4月2日。ホームページやFacebookページも立ち上がっています。興味を持たれた方は来年の1日をお見逃しなく!