JCCC映画鑑賞会「リトル・フォレスト」
2015年7月23日(木)7:00pm〜
「生きるために食べ、食べるために作る」
すべてがひとつながりになった暮らしを描いた「リトル・フォレスト」
約1年間に渡って岩手でオールロケを敢行した春夏秋冬の4部作がついに完結。映画の舞台である“小森”は東北のとある村の小さな集落。主人公いち子(橋本愛)は1度村を出て男の人と暮らしたりもしたが、自分の居場所を見つけられずに、ひとりでここに戻ってきた。「言葉はあてにならないけど、わたしの体が感じたことなら信じられる」と考え、何事も自分でやってみないと気がすまない性格。稲を育て、畑仕事をし、周りの野山で採った季節の食材から食事を作って食べる毎日を過ごしている。
物語の後半となる「冬・春」では突然失踪した母との関係、いち子が1人で小森に暮らすようになったいきさつが明かされる。長かった冬も終わりが近づき、雪解けが進んでいく。自分の本当の居場所を探すいち子が、春の訪れと共に出した答えとは−−−−。
今回も作中ではたくさんの料理が登場。アズキのマフィン、凍み豆腐、手作り干し柿と大根のなます、野菜たっぷりのひっつみ、塩マスとノビルの白菜都蕾菜のパスタなどなど。「月刊アフタヌーン」に連載された五十嵐大介の原作コミックは岩手県の山村で3年過ごした実体験を基にしており、映画の撮影も原作の舞台と同じ奥州市衣川区で行われた。
主人公・いち子を演じるのは若手実力派女優の橋本愛。いち子の幼馴染・ユウ太役に三浦貴大、幼馴染で親友のキッコ役に松岡茉優、キャンプ場の管理人シゲユキ役に温水洋一、そしていち子の母・福子役に桐島かれんという個性豊かなキャストが勢揃い。
日本の田舎を舞台に自然の美しさ、厳しさ、人間の強さと弱さが織り交ぜられた作品。未来に残したい日本の農耕と食文化を伝えてくれるこの映画を、ここトロントでもぜひ楽しんでいただきたい。
$8 JCCC members / $10 non-members
Tickets available at 416.441.2345