スタイリング・アドバイザー Justinさん アトリウム店｜MUJIのヒト

　環境にも健康にもやさしく、様々なライフスタイルにフィットする衣料品を豊富に取りそろえ、品質の良さや着心地の良さからここカナダでも根強い人気を得ている「MUJI」。

　今回はスタイリング・アドバイザーとして働くジャスティンさんに、仕事内容や仕事の魅力について話を伺った。

「親しみやすいキャラクターを接客に活かせている」

ファッションの知識を提供するスタイリング・アドバイザーの役割

　一日のスケジュールの中で特に多くの時間はフィッティングルームでの対応に割いています。そのほか衣服の管理や販売に加え、他の売り場のヘルプなど多岐にわたり担当しています。お客さまによっては「MUJI」の商品をよく知らなかったり、似合うものが自分で見つけられないという方もいるので、お話をしながら好みのものを探ったり、ファッションの知識を持つ私が似合うものを選ぶお手伝いをしています。

　スタイリング・アドバイザーという仕事が好きだと感じる瞬間は、何を選んだら良いか分からない様子の方にアドバイスができることですね。ファッションについて自分が学んだ知識を提供している時が楽しいと感じます。自分がこれだと思ってお勧めしたものをお客さまが購入してくださったときは、スタイリングの醍醐味を実感できます。

　この仕事を通して気づいたことは、自分の親しみやすいキャラクターが、カスタマーサービスに向いていると思うことです。顧客として他のファッションブランドのお店に行くときも、親しみやすい店員に話しかけられると自分も応じやすいです。

　また、私にはファッションの知識や豊富な接客の経験があるので、接客の上でも役立てられていると思います。

「お洋服は自信を与えてくれるもの」

衣服に対する熱い想いやスタイリング・アドバイザーとしての誇り

　私は以前からファッションに関心があり、好きな洋服を着ると自分自身も元気になれます。スタイリングというものは、人に自信を与えてくれる存在だと思います。自信が持てるスタイリングができれば、身の回りでの経験も違った風に感じることができます。さらに着心地が良ければ、自然と気分もよくなります。スタイリングというものは、自信を与えるもの、自分自身を表すものだと思っています。

　MUJIはパッケージのデザインや環境への配慮と、品質の良さと価格がバリューにつながっていると感じます。衣料品に関しては、良い原料を用いて質の高い加工をしているところに魅力を感じています。特にコットン生地の洋服はオーガニックですし、しっかりとお手入れすれば品質を長く保てます。お客さまからも、衣料品の品質や耐久性について常に高い反響を得ています。なので、この仕事に携われていることに誇りを感じています。

ジャスティンさんの仕事に密着
「お客さまによってアプローチ方法を変える」

　品揃えの豊富さに迷っている男性客を見かけてジャスティンさんは「一緒にお選びしますよ」とフレンドリーに声を掛けた。男性の好みの色などを聞き取りし、フィッティングルームでもフィット感を一緒に確認し、対話を積み重ねたことで、満足いただける最高のスタイリングを提供した。

　また買い物があまり得意ではない女性客の方には、代わりに洋服を選び、彼女の希望を確認しながら、スタイリングを終えたところで彼女から大きな喜びとたくさんの感謝が…！ジャスティンさんもとても嬉しそうだった。ジャスティンさん曰く、お客さまによってアプローチ方法を変えて接客するように工夫しているとのことだ。

　ジャスティンさんは、これまで来店客から掛けてもらった言葉のなかで一番嬉しかったのが、「You are good at your job!」という言葉だそうだ。「ありがとう」や、「また来ます」という声ももちろんもらうが、そのような言葉を掛けてもらえるたびにスタイリング・アドバイザーという仕事に誇りが持てるそうだ。

「ポジティブな言葉でお客さまにフィードバックする」

　いつも課題になってくるのは、体格に合わせてその人の好みにあった洋服を選ぶ難しさだという。そして、商品を提案するうえで大切な要素はカラーだと語るジャスティンさん。

　さらに気をつけていることは、否定的なことを言わないようにし、頼ってくれた方の要望には、肯定的なアドバイスをするようにしていると語る。そして、接客するときには２つの案を提示し、好みを探りながら気配りを大事にしているとのことだ。