放射線技師 遠藤 裕紀さん 神奈川県出身・ロンドン在住|キャリア目標のあるカナダ留学
「キャリアにつながる留学・進学」をサポートするMYNDS。私たちがこれまでにカウンセリング・留学サポートをし、現在は社会人としてカナダで活躍する方々にスポットを当てていきます。
- カナダ滞在歴… 約16年
- 卒業校…Fanshawe College, Pre-Health Sciences (1年)
Medical Radiation Technology Program (3年) - カナダの好きなところ…ゆっくりリラックスしているところ
- 目標・目的を達成するために大切なこと…目的を達成するために大切なこと…挫けずにズンズン真っ直ぐ突き進むこと
現在について
ー現在のお仕事の内容を具体的に教えてください。
大学病院で放射線技師として働いています。私の勤める病院内にて放射線技師の仕事はX線、CT、MRI、IRの4つの部門に分かれており、私はX線部門に所属しています。X線の仕事には外来、入院している方のケア、手術室、救急等があり、毎日サイクルで順に担当をしています。
ー放射線技師を目指したきっかけは何ですか?
日本ではパティシエをしていましたが、カナダでは全く違うことにチャレンジしたく、以前から興味のあった医療系の仕事に就こうと決めました。カナダでは放射線技師の仕事の満足度が高いという話を聞き、目指すことを決意しました。
技術だけでなくコミュニケーション力も大切
ーお仕事の中で大変なことは何ですか?
一見、知識さえあれば誰でもできる簡単な仕事に見えるかもしれません。ただ、健康でない方、コミュニケーションを取るのが難しい方等、患者さんの状況や体調に合わせてうまくX線を取るには経験や判断力が必要です。家族が同席を望んだり、重い病状の方もいる中、患者さんに少しでも安心してもらえるように心がけています。
やるからには上位を目指しました!
Fanshawe Collegeでの学生生活について
ーカレッジではどのようなことを学びましたか?
Pre Healthでは、生物や物理等、医療系のプログラム受講に必要な基礎知識を学びました。理系の科目が得意なわけではなかったのですが、日本の高校で学んだ内容と似通っており難しくは感じませんでした。Medical Radiation Technology Programでは、放射線、解剖学、物理学等の専門的なことを学びました。
ー医療系という新しい分野での学習において、苦労はありましたか?
私にとっては新しい分野でしたが、入学した時の知識は周りも皆同じくらいでした。英語力に苦労したことを覚えています。エッセイ提出の際には学内のLearning Centreをよく利用し、添削やアドバイスをしてもらいました。やるからには良い成績を取りたい!という思いがあり、学校の図書館に通って勉強していました。個別ブースで集中できるため、私のお気に入りの場所でした。
ーFanshawe Collegeを選んでよかった点はありますか?
予想以上に先生の教え方が上手で丁寧に教えてもらい、とても満足しています。授業の後よく質問をしに行きましたが、いつも親身に対応してもらえました。
また学内のX線の機械を使用し、学生同士で患者さん役となって練習する機会が多くあり、後の仕事にとても役立ちました。ロンドンは適度に大きく便利な街である一方、少し足を延ばせば自然が溢れており、学習する環境としても良かったです。
ー他のカレッジとの違いを感じたことはありますか?
私が通っていたプログラムでは、病院実習が1年2か月と長期である点がとても良かったです。他の学校では3か月程度実習をし、また学校に戻ることも多いようですが、同じ病院で継続して実習ができることによって、確実にスキルを身に付けることができました。そういった理由から病院側も、Fanshaweからの実習生は優秀だと重宝してくれました。
就活
ー就職活動のエピソードを教えてください。
カレッジ卒業後に国家試験に合格し、実習先の病院に報告をしたところ無事に就職が決まりました。実習中は“面接期間”という気持ちで常に一生懸命取り組み、病院の方からもその頑張りを認めてもらった結果です。病院側も私がそのまま就職することを前提に、レジュメの作成や面接の練習等の機会を与えてくれて、国家試験の結果を待っていてくれたのです。
カナダで就職を目指す学生へアドバイス
海外での就職に不安を感じる方は多いと思います。私がカレッジ通学や就職を通して感じたのは、日本の学生は優秀であるということです。日本でレベルの高い教育を受け、また勤勉である日本人はカナダでも重宝されます。謙遜しがちな日本人は多いですが、語学力が少し劣っても引け目を感じることはありません。難しそうに感じるプログラムや職種にも勇気を出して挑戦してみてください!