焼酎の魅力と北米での広がり
スコッチウイスキーやシャンパンに並ぶ世界品質・薩摩焼酎
薩摩酒造・本坊敦子さんに聞く焼酎の魅力と北米での広がり
北米での焼酎の広まり

今回でトロントは3回目ですが前は少なかった焼酎の種類が少し増えているので、徐々に浸透してきているのかな、と思います。やはりカナダはLCBOを始めとする政府の規制が多く、アメリカに比べて難しいです。アメリカの方は多くのメーカーが出てきていますし、ニューヨークなどでは少しづつですがローカル層の方も焼酎を飲み始めています。またアメリカでは酒造組合が年に1、2回イベントを開いており、それが各メーカの進出に繋がっていますね。カナダにおいては、組合を通してのイベントも開かれていないので新規のメーカーさんは出てくるのが遅れてしまっているのだと思います。イベントなどの機会が多くあれば一般の方に対してセミナーを行ったりも出来ますので、認知度も上がってくるのではないかと思います。
日本での焼酎
だんだんと若い方は飲まなくなってきているという傾向はありますが、焼酎はもともと割って飲んで頂くものですので、もうちょっと度数の弱いお酒を飲みたい場合でしたら割り材を少し多く入れて頂ければ良いので、現在の消費が大きく影響を受けているわけでもありません。ただ、ノンアルコールやアルコール度数2,3パーセントの飲料が出てきている時代ですので各メーカーもスパークリング焼酎であったり、カクテル用に焼酎ベースのリキュールを作ったりと幅広い商品の開発をしています。
焼酎の特徴
焼酎と他の蒸留酒の違いはいろいろあるのですが、1つ目は蒸留回数ですね。例えばウイスキーは単式蒸留器で2回蒸留しています。その点焼酎は単式蒸留器で1回しか蒸留しません。だからこそ原材料の風味が残って麦焼酎や芋、米焼酎と言った特徴の違ったものができます。そしてその原材料の風味を楽しめるのが焼酎の特徴ですね。他にも麹を使っている点などです。麹を使うことによって熟成も早いです。3年ぐらいは最低でも寝かせないといけないウイスキーと違って、焼酎の新酒は3か月寝かせれば十分美味しい焼酎ができます。もちろん長く寝かせればさらにまろやかになって飲みやすくなります。
お勧めの飲み方
カナダは寒い地域ですし、暖まると言うことでお湯割りはお勧めですね。ただ、お湯割りにすると芋の香りが引き立ちますので、初めての方には抵抗があったりします。レストランでは芋の風味が楽しめる蒸留酒であると言うことを説明した上でサーブして頂くとありがたいです。お湯割りを作る時に気を付けていただきたいのは温度です。熱過ぎると辛くなってしまいますので、42度ぐらいで飲むのが一番まろやかで甘みがでます。あと、芋焼酎は前割という飲み方もできます。前日から水と混ぜておくと水と焼酎が交わりやすいので、それを温めて飲むのが一番美味しい飲み方です。
焼酎とお料理の相性
焼酎は糖分がゼロなのでいろいろな料理に合わせやすいです。アルコールが口を綺麗にしてくれますので、油が強い料理や味の濃いものでも負けずに合わせることができます。鹿児島の料理は甘口のものが多く、さつま揚げも甘みがあったりするものが多いので甘い料理や豚料理にぜひ合わせて試して頂きたいです。
世界品質・薩摩焼酎
弊社の焼酎を含めて薩摩焼酎はラベルを見て頂くと薩摩焼酎マークが入っています。鹿児島のお芋を使って鹿児島のお水を使って仕込んで鹿児島で瓶詰までしているということが産地呼称として認められたことはボルドーワインやスコッチウイスキーと同じ品質レベルで世界に認められた証です。今後もっと日本の皆様にも知って頂き、誇りを持って頂けるようにしたいですね。
お酒を飲むということ
お酒は素晴らしいコミュニケーションツールです。普段コミュニケーションを取りづらい人でもお酒を一緒に飲むことによってリラックスした時間を共有できてコミュニケーションもしやすくなり、みんなと楽しい時間を過ごせる道具だと思います。お酒は昔から神様と話が出来る道具だと言われていたように、普段手が届かない人と話をする機会がもらえたりすると思います。日常のストレスを和らげてくれたり、私の生活からも良い意味で切り離せないものです。お酒を上手に皆さんに使って頂き、楽しんで頂けたら嬉しいです。
薩摩酒造
satsuma.co.jp
昭和11年薩摩合同酒精株式会社として鹿児島県枕崎市に創業。当時は「薩摩乙女」という銘柄を主に生産し、昭和24年薩摩酒造の現社名に改称。昭和28年より現在も主力銘柄として製造している「さつま白波」の販売を開始し当時鹿児島県外ではあまり親しまれていなかった芋焼酎を芋焼酎の飲み方や魅力に重点を置いて市場の開拓に努めた。当時より変わらぬ製法で長く愛される焼酎を作り続けている。




