ウッドバイン・パークにて桜の植樹式を開催
トロントの姉妹都市である相模原市の友好都市記念行事桜プロジェクトはこれからも続いていく
5月5日、ウッドバイン・ビーチの北に位置するウッドバイン・パークにて桜の植樹式が開催された。神奈川県相模原市とトロント市の姉妹都市関係が2016年で25周年になることを記念し、2015年より始まったこの桜プロジェクト。今から2年前の植樹式はスカボロー地区のバークデール・パークで行われ、20本の桜が植樹された。今回の桜の植樹式には、トロント市議員であるメアリー・マーガレット・マクマホン議員、相模原市友好都市親善交流アドバイザーであり、この桜プロジェクト創設に関わる松本ジェームズ真一郎氏、瀬戸山久子氏が参加し、悪天候ではあったものの非常にアットホームで和やかな雰囲気の中、植樹式が執り行われた。植樹後、日本で英語教師をしていたこともあるというマクマホン議員は式参加者とプロジェクト推進に関わった全ての人々に日本語を交えながら感謝の意を表した。
マクマホン議員は幣紙に対し「このように桜の植樹が行われていくことは本当に素晴らしいと思います。これからウッドバイン・ビーチに桜並木道ができると思うと、とても嬉しく待ちきれない気持ちでいっぱいです。この桜プロジェクトは相模原市とトロントの友好関係をカナダ人の皆さんに知ってもらうためにも非常に有効な手段だと感じています。そのようなプロジェクトに参画できることを心から光栄に思います。プロジェクトに関わった皆様、お集まりいただいた皆様に感謝します。そして、来年はぜひこの桜の木の下で桜祭りを行いたいということを、松本さん、瀬戸山さんとお話しました。詳細は決まっていませんが、ぜひ暖かく青空の広がる日にしたいですね。この公園が平和の美しさの象徴となっていくことを願います」と語ってくれた。
また相模原市友好都市親善交流アドバイザーである松本氏は、このプロジェクトが始まってから市民から募金をしたいという声も増え、それだけ市民の桜に対する関心や桜を守ろうという気持ちが育っているのだと思うと非常に感慨深い。桜は日本のシンボルであり文化そのもの。桜を通して愛と平和をカナダの人々にも伝え続ける、一つの観光名所になってくれれば嬉しいと述べた。同じく親善交流アドバイザーの瀬戸山氏は、桜を見るとみんなが幸せな気持ちになると信じている。10年後も50年後もこの木が残り続け、この多種多様なトロントという街でいろんな人種の人々が桜の下、仲良く暮らしていくことを心から願うとした。
桜の名所として有名なハイパークのみならず、この桜プロジェクトを通して桜並木道がトロントに広がっていくと同時に、この桜に込められた平和への願いがこれからも市民の心を癒していくことになるだろう。