【コロナ】単層の布製のマスクを使っていますか?正しく、より効果的なマスクをつけましょう|今日のニュース
- より顔にフィットするマスクを着用することで予防対策効果が高まる。
- マスクを重ねて着用する場合は、不織布マスクの上に布マスクを着用することでフィルター性能を維持しながらフィット感が向上する。
- 布マスクの上に不織布マスクを重ねても予防効果が高まるわけではない。
コロナウィルスの感染拡大により、過去2年間で浸透した”マスク生活”。2020年3月の時点では、マスクが入手困難となる事態となり、入手可能なマスクのほとんどは、医師や看護師、介護施設の人々など、最も優先順位の高い人たちへ分配された。その結果、多くの人は布製のマスクを利用することが増えたであろう。
専門家によると、コロナウイルスの変異株であるデルタ株やオミクロン株は、より感染性が強く、デルタ株はほぼ2倍の感染力、オミクロン株は未だ明らかになっていない事実も多いが、デルタ株よりも伝染性が高いとみられている。
ハリファックスのダルハウジー大学の地域保健疫学部長でカナダ免疫タスクフォースのメンバーでもあるスーザン・カークランドは、「オミクロン株が急速に増加した原因は、感染後に症状を発症するまでの潜伏期間が短いことが挙げられる」と述べている。
オミクロン株の潜伏期間は2〜3日で、前流行株であるデルタ株の約半分の時間とみられている。つまり、自分自身が感染していることに気づく前に、ウィルスを広めることが良くある、ということだ。
トロント大学のダッララナ公衆衛生大学院の職業衛生士兼教授であるマリアンヌレヴィツキーは、「隙間があると空気の循環が起こる。隙間ができないようにすることが重要である」と述べている。
アメリカ疾病予防管理センターの発表によると、マスクを重ねて着用することで防護力がおよそ50%向上するとしており、アンソニー・ファウチ博士は、安定した心地よいフィット感を優先する点でマスク2枚着用を推奨している。しかし、最新の研究によれば、しっかりとフィットするマスクをつけているのであれ二重着用は必要ないかもしれないとしている。
ノースカロライナ大学では、さまざまなマスクの組み合わせについての実験を行った。その結果、バンダナのような完全に覆うタイプのマスクを不織布マスクの上に重ねることが最も良い濾過性能が得られることがわかった。
これはつまり、「二重になることでいくつかの層が重なることによる効果ではなく、顔にしっかりとフィットするから」であるとしている。
この研究によると、不織布マスクの上に布マスクを重ねた場合も、フィット感や濾過性能が改善することがわかったが、同じ組み合わせでも、布マスクの上に不織布マスクを重ねた場合は、不織布マスクを1枚着用した場合と効果は変わらないことが明らかになっている。
参考記事:TORONTO STAR https://www.thestar.com/news/canada/2021/12/21/is-that-covid-19-mask-youre-wearing-good-enough-amid-omicron-heres-what-the-experts-say.html
Business Insider https://www.businessinsider.jp/post-233506