「ボクは坊さん。」上映会開催
「ボクは坊さん。」上映会開催
DATE 5月10日 @日系文化会館(JCCC)
5月10日、日系文化会館(JCCC)にて映画「ボクは坊さん。」の上映会が開催された。本映画の製作指揮を執った真壁監督が日本から駆け付け、場内は満員で活気に包まれるなか上映会が始まった。
本映画は、愛媛県今治市にある四国八十八カ所霊場の第57番礼所・栄福寺の住職・白川密成氏の実話に基づく物語だ。白川氏は住職だった祖父の死をきっかけに書店員の仕事を辞め、白川光円と改名して住職になった。陰ながらにお寺を支える檀家の人々との関係に悩むこともあるが、数々の経験を積みながら白川光円氏が一人前の住職へと成長していく姿を描く。
上映時間は約90分ほどで、コミカルな要素も満載な映画だったこともあり、会場が笑いに包まれる場面や、逆に涙する場面も見られた。上映後には会場から拍手が巻き起こり、その後に開かれた真壁監督へのQ&Aセッションでは、参加自由にも関わらず、大勢の観客が会場に残って監督の話に耳を傾けた。
観客から本映画の製作にかかった時間を聞かれると、真壁監督は「製作のアイデアは東日本大震災があったころの2011年に生まれましたが、そこから実際の製作までに時間がかかってしまった。日本の映画の中では低予算として製作されたこともあり、撮影自体は3週間ほどで完了した」と話した。また、映画のストーリーが展開された四国出身の女性から、他の登場人物は四国弁を話すなかで、主人公が四国弁を使っていないのはなぜかと聞かれると、「それは、主人公である白川さんとお会いした時に、普段は標準語でお話しされているからです。ただ、映画の中でも表現をしたのですが、主人公はお酒を飲むと四国弁が出てしまいます。白川さんご自身、普段は標準語を話されますが、お酒を飲むとどうしても四国弁が出てしまう方なので、そのあたりはリアルに再現しました」と話した。
イベント後にはロビーにて、真壁監督との写真撮影の場も設けられた。