カナダ、各州に資金を提供し国内の観光産業を救済 | Covid-19ニュース
カナダ連邦政府は、カナダに住む人々が休暇をそれぞれの地域内といった意味での“うち”(Holidays at Home)で過ごすよう促すために州・準州に3千万ドルの投資をすることを予定している。
パンデミックの影響で国は3月中旬から国境の閉鎖や各州での旅行における規制を設けてきたが、これらが観光業界に大打撃を与えていることは明白である。
4月に行われた調査によると、1万2600の宿泊・フード業界のビジネスのうち、42%が収入の50%以上が減少したという。カナダ観光業界協会(Tourism Industry Association of Canada)は2018年時、国内の11に1つの仕事が観光業界に関連していたことを報告したが、今年4月のおける同業界の失業率は28%以上も急上昇した。経済開発大臣のメラニー・ジョリー氏は、パンデミック禍で最大打撃を受けた産業部門の一つが観光業であることはもちろん、観光業は経済を動かす大変重要な原動力であり、多くの地域産業源であると述べている。今回の投資がたくさんの地域産業にとって貴重な援助となることが期待されている。
カナダの観光を促す公共企業(クラウン・コーポレーション)の「Destination Canada」は、通常海外からの旅行者を引き寄せることに重きを置いてきたが、ベン・カウェン-ダワー会長は今回の投資がこれから夏のピークシーズンにかけて困難している地域産業部門にとって貴重な救命策となることを目的としているという。今後資金がどう活用されていくかは各州・準州のマーケティング部門が決定する予定だ。