【第12回】一番小さい五大湖Lake Erieを楽しもう!|グレートレークスとブルーサークルの旅
カナダデーやアメリカ独立記念日も終わりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
6月12日からアメリカ入国に陰性証明が不要になり、カナダとアメリカの国境の行き来もずいぶん増えてきました。
今回はいよいよカナダ・アメリカの国境を跨ぐルートをご紹介いたします。
五大湖の中でも皆さんの身近にあるエリー湖ですが、知らずに通り越していませんか?ナイアガラの滝にもつながっているこの湖の対岸には、ニューヨーク州、ペンシルバニア州、オハイオ州、ミシガン州とアメリカの東部から中西部にかけて広がる田園風景と自動車が生まれた大都市が良い感じに溶け合うエリアです。
旅の始まりはトロントから
エリー湖一周する約1200km旅の始まりは皆さんお住まいのトロントから。西に向かいカナダの田園風景を走り抜けるデトロイトルートや東のナイアガラの景色を見ながらバッファローに抜けるバッファロールートどちらから周るかはあなた次第です。
今回は西ルートの行程をなぞりながらご案内します。
■カナダの田園風景と大都市デトロイトのギャップを楽しもう!
-トロント~ロンドン~エリーオー~デトロイト(250mile/400km)
トロントから西に走ると見えて来るロンドン。イギリス、ロンドンの名前がついているだけあり街にはテムズ川などロンドンゆかりの名前も。街から少し離れた地域にはメノナイトの住んでいるエリアも。
エリー湖を見るならこの小さな半島が一番。エリーオーと聞いてピンと来たならあなたはかなりの五大湖マニア、オンタリオ州沿岸でエリー湖の景色やビーチを見るならこの小さな街が私のおすすめです。地元のクラフトビール片手にしながら眺める景色は必見ですよ。
トンネル潜って国境越え⁉ウインザー。カナダとアメリカの国境ですが、ウインザーとデトロイトの間には橋で渡る国境のほか、トンネルで繋がっている場所があるのをご存知ですか?カナダ側からデトロイトに抜けるとそこには大きなGMの本社が!
ここからカナダ側との対比が面白い場所です。五大湖クルーズの寄港地なので運が良ければ大きな外輪船が停泊してます。
■アメリカならではのアトラクションを楽しむ!
-デトロイト~サンダスキー~クリーブランド(175mile/280Km)
デトロイトは自動車産業の言わば聖地。自動車ファンでなくても楽しめるアトラクションがたくさん存在します。ヘンリーフォードミュージアムオブアメリカンイノベーションでは、T型フォードでのドライブ体験ができます。
Henry Ford Museum of American Innovation
https://www.thehenryford.org/visit/greenfield-village/districts/model-t/
アメリカの遊園地でも有数の歴史とアトラクションをもつシダーポイントは、エリー湖湖畔のオハイオ州サンダスキーにあります。Roller Coaster Capital of the Worldのスローガンにある通り、絶叫アトラクションが所狭しと並んでます。ローラーコースターファンにたまらない遊園地です。
Cedar Point
https://www.cedarpoint.com/
また近くにあるMarbleheadやKellys islandは美しいエリー湖の日の出を見るには最高のロケーションです。
Life time memoryを家族で作りませんか?オンタリオとオハイオの国境越えがフェリーで出来る!Leamington~Pelee lsland~Sandusky間は車も搭載可能なフェリーが運行されてます。日本にいたら陸続きの国境越えという経験はできませんし、ましてや湖にある国境をわたる経験なんてできません。国境は厳重に管理されていますので、必ず事前のご予約とご自身で入国の条件を確認してください。
ロックの聖地クリーブランド。クリーブランドにあるRock & Roll Hall of Fameには誰もが知っているロックスターの展示物が随所にあり、子供から大人まで体全体でロックを楽しむことができる場所になっています。
Rock &Roll Hall of fame
https://www.rockhall.com/info?gclid=Cj0KCQjwkruVBhCHARIsACVIiOyCGgfudWrk216JiNPWo9kw5ITMJCo_HxFCPPq20-Dk0hk5DKdh4wsaAqI8EALw_wcB
■アメリカの有名建築家の足跡を探して。
-クリーブランド~エリー~バッファロー
世界の建築をかえた、巨匠フランクロイドライトの足跡を辿ることがエリー湖でもできます。彼の代表作のNYのグッゲンハイム美術館は見たことある方もいらっしゃるとおもいます。彼の集大成と言われるFalling Water(落水荘)があるのもペンシルベニア。
バッファロー近郊には彼が設計したGraycliffがあり、ここから眺める景色は最高のひとときを演出してくれます。バッファローにも彼が手がけたマーティン邸が残されており、一見の価値のある展示になっております。
Graycliff
https://www.experiencegraycliff.org/
■かつての栄華と再開発された街の対比が面白い⁉
-バッファロー~ナイアガラ~トロント(100mile/160Km)
20世紀初頭まで鉄鋼の街として繁栄していたバッファロー。アールデコ調の市庁舎やフランクロイドライトが設計をしたマーティン邸は今でも街のシンボルとして、かつての栄華を今に伝えています。
バッファローの街のウォーターフロントは現在再開発が進み古い穀物貯蔵庫のサイロをアートエリアに変えたり、運河サイドを改修して公園にしたり、古い建物を残しながら新しい街並みを作る試みが今も続けられていて、ついには2001年にはアメリカで最もフレンドリーな街に選ばれるようになりました。
ナイアガラの滝の水力発電も歴史が!いまでも水力発電が盛んなナイアガラの滝周辺ですが、水力発電に今や誰もが知っている技術者が関係しているのをご存知ですか?その名は、ニコラ・テスラです。ナイアガラで水力発電を成功させたのは、このテスラであり、現在世界の主流となった交流電流の開発で、エジソンにも恐れられた天才、今の電気自動車のメーカーのテスラの名前の元になっています。
アメリカ滝からカナダ滝に向かい立つテスラの銅像を見てみると歴史を変えた場所をより身近に感じることができますよ。
カナダスペシャリスト・グレートレイクスペシャリスト・トラベルアドバイザー
Google Local Guide Level 7
心に残る旅行手配をモットーに約20年にわたって旅行業界でツアー企画、法人出張、チャーター機の手配をしていました。インスタグラム「 michitravel_channel」では、心に残るカナダアメリカ中西部の魅力を発信しています。いいねやフォローいただけたらとても嬉しく思います。