「人脈の輪がどんどんつながり、広がっていく」|トロントのカリスマ美容師 Hiroさん×山口 晃さん・仙石 翔大さん 対談【前編】
ヒロさんをはじめ海外でビジネスを興しているお三方それぞれに海外での起業の経緯や、起業家スピリッツやチャレンジなどを語ってもらった。
ヒロ: アキラさんとの最初の出会いは、2017年5月に以前このコーナーにも登場してもらったことがある旅人美容師のジュン君(桑原淳さん)つながりですよね。 ジュン君と僕が東京で開催したセミナーに、アキラさんが参加してくださった時ですよね。
山口: 当時の僕は、カンクン進出の準備中だったので、セミナー後の飲み会でもヒロさんに積極的に海外の質問とかして盛り上がりましたね。
ヒロ: その半年後、僕が帰国時に急な思い付きで東京にフラッと行って、SNS上で「美容業界の方、一緒に飲みましょう!!」と声を掛けたら、アキラさんや他の美容師さんたちが本当に来てくれて、アキラさんとはそこでより仲良くなれたと思います。
山口: きっとご縁ですね。 その急な再会もあり、昨年5月のヒロさんのセミナーは僕が経営している東京のサロンが会場になりましたよね。
ヒロ: そして、ショウタ君とは僕が昨年3月にカンクンに行く前に、アキラさんから事前にSNS上で紹介してもらいましたよね。
仙石: カンクンでは僕とスタッフの2人と、シルクドソレイユ「JOYA」で活躍中のアーティスト達でお会いましたね。
ヒロ: ショウタ君はアキラさんに紹介してもらって、シルク「JOYA」アーティスト達は、やはり以前このコーナーにも登場してもらったシルクの別のショー「VOLTA」アーティストから紹介してもらったんですが、ショウタ君とシルク「JOYA」アーティスト達は既にカンクンで仲の良い飲み仲間だったのが、嬉しい驚きでした。やはり同じ類の人間は、国境越えても自然と友達になるんですね!僕も含めて(笑)!
ヒロ: 2人はどうして海外、そしてメキシコで起業しようと思ったのですか?
山口: カンクンにはハネムーンで訪れたのですが、とても素敵で気に入りました。もともと20歳くらいの頃から海外に出たいという思いがあったのですが、母が病気になったり家庭の事情もあり、日本に残って働かざるを得ない状況でした。
当時は周りの友達がバックパッカーの旅で海外に出ていくのが羨ましかったのですが、僕は高校を卒業後すぐに美容室に入って一生懸命働きました。そして美容師になってから目標としていた独立と自身のサロンを2015年にオープンしました。
ありがたいことにそのサロンがうまく軌道に乗りましたので、昔からの夢であった海外出店ということを妻と相談して決定しました。
仙石: 僕はオーストラリアにワーホリで行き、ダイビングのインストラクターをしていました。昔から洋画とか洋楽が好きで、好きな映画の舞台がカリブ海だったり、海賊や宝探しとかロマンが溢れている場所だと感じ、ワーホリビザが切れた後、2011年にメキシコに渡りました。
こちらに来たときは当時24歳で、あまり深く考えず、行けば何とかなるという勢いだけで来ました。仕事先ももちろん決まってなかったですし、スペイン語も全く喋ることができなかったです。
その後、日本人向けのツアー会社で働いていましたが、8万人以上もの方が新婚旅行でカンクンに訪れるということにビジネスチャンスを感じ、ウェディングフォトとツアーを組み合わせたビジネスを起業しました。
ヒロ: 柔軟性や吸収力が落ちてくることなどが理由で、一般的に年齢を重ねるごとに新しいことへ挑戦するということが難しくなります。業界によっても海外に出るのは若い方がいいとも言われますが、アキラさんは30歳半ば超えで、さらにメキシコ出店で海外進出というのは、本当に凄いことですよね。
僕は、有難いご縁のおかげで2人に出会えました。
日本から見て、同じ太平洋の向こう側でも僕が好きなスペイン語圏に進出を果たした2人は本当に格好いいです。そして、話を聞くごとに2人が手がけるビジネスの魅力と情熱が伝わってきます。同じ海外でも、僕とは違ったスタイルで2人が本気で挑戦する姿を純粋に尊敬し、とても応援しています。
(聞き手・文章構成TORJA編集部)
「Hairmake&Spa Tento-」代表 山口 晃さん
埼玉県出身。様々な美容師の働き方を経験し、大規模チェーン店では2千人の中でNo.1スタイリストとして活躍。2015年東京都練馬区大泉学園に【Hairmake&Spa Tento-】をOPEN。サロンワークでは店舗全体で、リピート率90%、おまかせ率90%、客単価2万円と業界平均の底上げを実現。社外美容師に向けたセミナー講師としても活躍。2018年に夢であった世界進出の為、メキシコ・カンクンへ移住し、日本人初となるヘアサロンをOPEN。
HP: tento-hair.com
Instagram: 1010akira
仙石 翔大さん
岐阜県出身。オーストラリアでワーホリ中にダイビングインストラクターの資格を取得し、カリブ海憧れ2011年にカンクンに移住。
カンクンに移住後、1からカメラと映像の技術を学び2019年1月にSAKURA Styleを設立。ビーチでのウェディング撮影以外にも空撮や水中撮影、メディアへの撮影協力など幅広く活動。
HP: sakurastyle-cancun.com
Hiroさん
名古屋出身。日本国内のサロン数店舗を経て渡加。NYの有名サロンやVidal Sassoonの就職チャンスを断り、世界中に展開するサロンTONI&GUY(トロント店)へ就職。ワーホリ時代から著名人の担当や撮影等も経験し、一躍トップスタイリストへ。その後、日本帰国や中米滞在を経て、再びトロントのTONI&GUYへ復帰し、北米TOP10も受賞。2011年にsalon bespokeをオープン。今もサロン勤務を中心に、著名人のヘア担当やセミナー講師としても活躍中。世界的ファッション誌“ELLE(カナダ版)”にも取材された。
salon bespoke
salon bespoke 130 Cumberland St 2F
647-346-8468 / salonbespoke.ca
Instagram: HAYASHI.HIRO
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