セカンド・オピニオン|カナダで永住権! トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報
この仕事を長年していると、時々おかしな事が起こることがあります。先月(2024年7月)がそのような月でした。なぜか同じようなご相談を立て続けに、沢山の方より頂いたのです。あまりにも同じようなご相談が多かったこと、また個人的にも「この内容はTORJAの読者の方と共有しなければ」と感じたことから、今月号にてその内容をお話したいと思います。
お問い合わせの内容
先日、「既に移民(あるいはビザ)申請中なのですが、セカンド・オピニオンとして相談に乗ってもらえませんか」というお問い合わせが次々と入りました。通常、私は(お問い合わせ頂く方が)既に他社を通して代理申請されている場合、そのケースについて私が法的アドバイスをさせて頂くことは極力避けているのですが、その方々は切迫した状況を詳しくメールに記して下さったので、お話させて頂くべきだと思い、コンサルテーションにて詳しく状況を伺いました。
するとその方が開口一番こう言われました。「私のコンサルタントがメールを返信してくれないんです」「10回メールして、3回返してくれればいい方です」と。お話を詳しく聞かせて下さいとお願いすると、事実を次々と教えて下さいました。
- 大々的に宣伝しているコンサルタントを通して、個人移民申請(州推薦プログラム)をすることにした。
- 契約費は5,000ドルで、申請費や諸経費を含んでいない。お金を支払った途端に連絡が取れなくなった。
- コンサルタントから「おめでとうございます、州からInvitationが来たので、推薦状を取得する手続きをしておきます」と言われた。その後連絡が来なくなり、申請は済んだものと思っていた。
- ある日、直接州政府から電話があり「あなたのInvitationはあと2日で失効するけれど、未だ書類を何も受領していない。推薦状は不要なのね?」と言われてパニックになる。
- コンサルタントを問い詰めると、「これから連絡しようと思っていた」と言われ、挙句の果てにはゴールデンウィーク中にも関わらず「戸籍謄本と公証翻訳を2日間で取得して下さい」と言われる。
- 結局何とか2日で申請させた。申請後に幾度も州政府から直接連絡があり(オフィサーはコンサルタントの技量を疑い、連絡しなかった)、書類が沢山不足しているので追加で提出して欲しい、また既に提出済みの書類の内容も不十分なので書き直して欲しい、など沢山の要望に対応した。
- 最終的には推薦状が発行されたが、その後の移民申請の際にも対応に不満があり、移民が無事に承認されるか心配であるため、セカンド・オピニオンが欲しい。
とのことでした。この事実を聞いた時、開いた口が塞がりませんでした。このコンサルタントはご契約後、推薦状の申請準備を怠り、更には申請期限そのものについても失念していたことが明らかです。また州政府からお客様に直接リマインダーの連絡があったことは不幸中の幸いであったと思います。
もう少しお話を伺うと、その友人の家族移民申請も、「コンサルタントの申請条件確認ミス」で一度Refusalという結果になったとのことでした。詳しい内容については割愛しますが、お話を伺った際に「それは通常、お客様とのご契約前に、コンサルタントがスポンサーであるカナダ人・PR保持者のバックグラウンドをしっかりと確認することで防げたミスです」と私がお伝えした程の、到底信じ難い内容でした。
どんなカテゴリーにおいても、申請条件を満たしていないとコンサルタントが判断した場合には、その理由と共に「いま現在はご契約を進めることはできないが、どのようにすれば申請条件を満たし、代理申請をすることができるか」をアドバイスしなければなりません。それをせずに、ご契約をし、代理申請を済ませ、Refusalという結果を受領し、その後に申請条件を満たしていなかったことが分かった、というのです。
移民やビザ申請だけではなく、コンサルテーションについても同様のご相談を受けました。「有料コンサルテーションを受けたが、明らかに前準備をしておらず、コンサルテーション中に色々なことを調べ出して、時間とお金を無駄にした。自分が既に知っていることばかりで、有益なアドバイスを全く貰えなかった」という内容でした。
ライセンスは安心材料にはならない
政府公認移民コンサルタントでライセンスを保持していても、その方が「ビザ・移民申請はお客様の人生に深く関わることである」ことを常に心に置いて、丁寧に仕事する人でなければ依頼すべきではありません。また、コンサルタントとしてのキャリアが長くなればなる程、惰性で仕事をする人はお客様とご契約を交わすべきではありません。厳しい言葉かもしれませんが、自戒も込めており、(その上で)私にセカンド・オピニオンを求めて来る方いる限り、その事実を配信しなければと感じた月でした。
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