安定した企業に入りたい? / 就活に打ち勝つ!ワーホリ・留学生のための「帰国キャリア」【第6回】
大手であっても潰れてしまうし、公務員だって評価制度の見直しがすすみ、実質リストラだってありえてしまいます。
10月29日付けの日経新聞には、安定と言われていたメガバンクもデジタル技術による効率化などにより、単純合算で3.2万人分に上る業務量を減らす=大幅なリストラを行うことを発表していました。そんなニュースやネットの記事を見ると安定した企業が気になるのは当然だと思います。
しかし、今一度立ち止まって考えてほしいのですが、あなたが気にしている安定した企業とはなんでしょうか?注意しないといけないのは、企業として安定していることが、必ずしもあなたにとって安定した働き方ができるとは限らないということです。
たとえば、ゴールドマン・サックスやグーグルは企業として安定しているかもしれません。実際、入社もとても難しいですし、働いている方々は俗にいうエリート人材だと思います。ただ、その方々が一生安泰かというとそうではありません。企業はより良い人材を確保するために、役に立たない社員はあっという間にリストラしてしまいます。そうすることにより企業はスピード感を持って成長を続け、結果安定した業績・地位を保っている可能性があるのです。
では安定した企業ではなく、安定した働き方を目指したい!となった場合はどうすればいいのでしょうか。答えは非常にシンプルで、自分に実力をつけるほかありません。そのためには、知名度や表面的なかっこよさに惑わされず、自分の強みを活かしつつ少し背伸びしたチャレンジングな仕事を選ぶことが大切です。強みってなんだ?自分にとってチャレンジングな環境ってなんだ?という内容に関してはまた改めて。
自分にとっての安定とは何か。自分はどう生きていきたいのか。この機会に是非考えてみてくださいね。
帰国キャリアドットコム
篠山 美季(Miki Sasayama) Facebook: @kikokuconsulting
新卒で入社した会社ではコワーキングスペースの運営責任者として、スタートアップのビジネスマッチングや次世代の働き方のセミナーなどのイベントを数多く実施。その後、ITベンチャーの人事として入社し、採用と組織改革を行い、現在はその経験を活かし帰国者の就活の支援を行っている。