【第69回】最近よくみる高分配金利回りの「カバコETF」の話|みらいのカナダ株式投資大作戦
こんにちは!みらいあせっとです!今回紹介するのは「カバコETF(カバードコールというオプション取引を活用したETFの略称)」です。
カバコETF、最近世界的に増えているらしく、日本でも「オプション取引を活用したETFをもっと上場させたい」という話題があるそう。
アメリカでもカバコETF、めちゃくちゃたくさんあります。
というわけで、今回はカバコETFの超ざっくりした説明と、カナダ市場で定番どころをいくつか拾うって感じで紹介しますね。
また、後半には「どんな人にカバコETFが向いてるか」も記載しましたので、もしそちらもぜひご覧ください。それでは一緒に見ていきましょー!
「カバコETF」ってなんだ?
「カバコETF」は、カバードコールETFの略称です。株式などへの通常の投資と、カバードコール戦略(オプション取引の一種)を併用したETFという、2つの投資スタイルを組み合わせたちょっと複雑な仕組みで運用されています。
まずETFは株式に投資してますね。カバコETFはその投資している株を少しずつ手放す代わりに、その手放した対価(オプション料)を受け取る。
その受け取ったオプション料は分配金として投資家に支払われるため、普通のETFより分配金利回りが高く、しかも分配頻度も多く設定されることが多いです。
ざっくりまとめると、カバコETFは値上がりの一部を捨てて、それを分配金に変えている。
例えば、ZWC(BMO Canadian High Dividend Covered Call ETF)は、カナダで高配当な銘柄を対象としたカバコETF。年率の分配金利回りは5.77%で分配頻度は毎月。
例えば、カナダ定番の高配当株であるEnbridgeが年5.3%前後ですから、カバコETFの分配金はそれすらも上回るのが分かります。
ちなみに日本でも定番のカバコETF「QYLD(Global X Nasdaq-100 Covered Call ETF ※米国上場)」は分配金利回りがなんと12.3%と10%超えてたりするんですよ。
具体的にこんな銘柄があるよ
というわけでカバコETF、具体的な銘柄をいくつか見てみましょう!
例えば、HMAX(Hamilton Canadian Financials YIELD MAXIMIZER ETF)はカナダの金融株を対象にしたカバコETF。純資産が大きいのが特徴なのと、12.7%前後の高い分配金利回りが魅力。
次に、QQCC(Global X Nasdaq -100 Covered Call ETF)は、アメリカの人気株価指数「NASDAQ100」を対象にしていて、分配金利回りは12.2%前後。
そして、先ほども触れたZWC。分 配金利回りは5.77%とかなり控えめですが、2017年から運用されて、比較的運用実績が長い「定番さ」が魅力です。
実はカバコETFの多くはここ数年で出てきたものが多く、長期的な運用実績が分からないものも多いです。
ZWCは他の金融商品と比べてどうか、過去の下落相場でどうだったか、みたいな比較がしやすいんですよね。そういう意味で、カバコETFの入門先としては扱いやすいETFだと思います。
どんな人に向いてるの?
カバコETFは「上がりすぎた分を少しずつ手放す」という仕組み上、ある程度の値上がりは捨ててもいいから、毎月のキャッシュフローを重視したい人に向いています。
【たとえば、こんなケース】
- 受け取った分配金を生活費や再投資原資として使いたい
- 含み益よりも、毎月入ってくるお金の方が心理的に安心しやすい
- 毎月の配当金額の総額で投資の成果を実感したい
SNSには配当・分配総額を誇示するような風潮もありますよね。そういうのを見て、「同じようにやってみたい」と感じるなら、カバコETFは魅力的な存在になるはずです。
教科書的には、今働いている現役世代の資産形成には、カバコETFよりも分配金を抑制した無配のインデックスファンド等が資産形成には有利に働きやすいです。
つい分配金利回りだけで選びたくなるカバコETFですが、分配金利回りだけでなく、分配金とETFそのものの値上がりを考慮したトータルリターンで比較した上で、投資するかどうかを考えてみると良いと思います。







