就職活動の面接で企業側からのよくある質問/ 就活に打ち勝つ!ワーホリ・留学生のための「帰国キャリア」【第9回】
今回は企業側からのよくある質問をいくつかピックアップしてご紹介します。
当たり前の質問だけど、いきなり言われると少し戸惑うのが、「自己紹介をお願いします(簡単に経歴をおしえてください)」。基本的に面接対策において、文章の丸暗記はご法度ですが、自己紹介に関しては1分以内に経歴を伝えられるよう、まるっと覚えて練習しておきましょう!自己紹介がスムーズに言えるのと言えないのとでは、印象が大きく変わりますので、要注意です。
次に、「前職で(もしくは学生時代に)一番壁にぶつかった経験はなんですか?」、「人生で最も挫折した経験はなんですか?」。この質問は非常によくあるのですが、この質問は本当に苦労した経験を答えるだけではいけません。その苦労をどのような工夫で乗り越えたか、またその苦労した経験の原因はなにか、今後同じことが起こった時にどう回避できるかをきちんと分析できているかを見られます。
しっかり応えられるようになるため、「苦労した経験」→「なぜそれが起こったか」→「どのように乗り越えたか」→「その経験からどんな力を身に着けたか+同じことが起きないためにどのような対策を行ったか」を2〜3エピソード事前に振り返っておきましょう。そんなにない…と思う方もいらっしゃるかと思いますが、些細な事でも良いです。まずは自分の中で苦労したこと工夫したことを思い出してみしょうね。
最後に留学・ワーホリ後に就活をする場合(特に中途・既卒の場合)は、「なぜこのタイミングで留学・ワーホリに行こうと思ったのですか?」という質問をされることが多いです。
先日東洋経済ONLINEに海外留学に行っている日本人は(短期・長期合わせて)年間20万人に登ると書かれていました。留学・ワーホリが身近なものになった以上、どれだけ考えたって似たような答えになります。また、人事も数人を見てきているため、無理して嘘をついても説得力がなく、取ってつけた答えだなとバレます。留学のたった1年や2年よりも日本で過ごしてきた期間の方が長いからこそ、あえてそこだけキラキラと見せる必要もありません。
完璧なかっこいい答えを用意するのではなく、その決断に自身が納得しており、この経験があるから今があると言えることが重要です。よくある質問の内容を把握しておき、事前に準備さえしておけば、落ち着いて面接に挑めます。頑張りましょう!
帰国キャリアドットコム
篠山 美季(Miki Sasayama) Facebook: @kikokuconsulting
新卒で入社した会社ではコワーキングスペースの運営責任者として、スタートアップのビジネスマッチングや次世代の働き方のセミナーなどのイベントを数多く実施。その後、ITベンチャーの人事として入社し、採用と組織改革を行い、現在はその経験を活かし帰国者の就活の支援を行っている。