編集部おすすめ映画4本

たくさんの「愛」を取り扱った映画がありますが、今回は兄弟愛、恋愛、友情、そして好きなものへの愛を題材にした編集部おすすめの映画4本を集めました。人間の生理現象である何かを愛するということ。それは時に美しく、醜いこともあります。寒い冬、お家で愛する人と一緒にいろんな「愛」に浸ってみてはいかがでしょうか?


好きなものへの愛

Beautiful Losers

愛情の対象は生命体とは限らない。モノや趣味、そういったものにありったけの愛情を注ぐ人も多いのではないだろうか。「Beautiful Losers」は、アートに愛情を注ぎ続ける人達のドキュメンタリー映画。基本的に私たちはクリエイティブだ。子供の頃は何気なく絵を描いたり、鼻歌を即興で歌ってみたり、へんてこなダンスを踊ってみたり…。しかし、その感性を表現し続け、磨く人は少ない。いつのまにか表現する事を躊躇する。それは、「否定・批判されるのが怖かったり」、「変な奴に思われたくない」と思ったり、そういった自己規制が芽生えるからではないかと思う。この映画に出演するアーティスト達は自分たちの事を「負け組」と言っているが、子供の頃の無垢さを保ったまま、その想像力を維持したまま、あらゆる事が求められる社会で大人として生きていく。プレッシャーもあるかもしれない。でもその絶妙なバランス感覚が「美しい」。彼らの愛に満ち溢れたその姿に、人間としての魅力を感じ、刺激を受ける事は間違いない。

2008年 /  アメリカ合衆国
監督 アーロン・ローズ
出演 トーマス・キャンベル/  マーク・ゴンザレス


友情

レボリューション6

ベルリンの壁崩壊前の80年代、抵抗運動を続ける若者達が居た。15年後、皆それぞれの道を歩んでいた彼らだったが15年前仕掛けた爆弾が突然爆発。彼らはもう一度集結する事となった、それぞれの人生を背負って。私たちは大人になるにつれて世間一般に言われる「大人」としての生き方に軌道修正していく。「大人」としての常識、義務感や責任感。でも、それは果たして本当の自分なのだろうか。そんな事を見つめ直す機会を視覚的に与えてくれるのがこの作品だ。主人公の2人は所謂「大人」のレールから外れた存在。社会から疎外され、どこか寂しさを感じずにはいられない。そんな2人にかつての仲間が戻ってくる。そして、その仲間達の空虚感や葛藤をぐうの音も出ない、美しくスタイリッシュな映像で描き出している。自分でも気付いていながら見ないフリをしていた、モヤモヤした想いを突きつけられ、ハッとするかもしれない。

運命の恋を信じるトムとそんな映画みたいなラブストーリーを否定するサマー。そんな2人の出会いから別れをテンポの良い物語と素敵な音楽でポップに描くこの作品は、誰にでも共感出来る描写がふんだんに盛り込まれている。「あー、こんな気持ち味わった事あるなぁ。」と、私たち誰もが経験した様な気持ちの浮き沈みを限りなく等身大で表現している。また時系列がバラバラな所もリアルだ。鑑賞後、誰もが過去の恋人を思い出すだろう。そこに時系列は無く、ふとその時の刹那を思い出す。ちょっと苦い経験ではあるけれど、そこから何かを学び次の恋に踏み出せる。結果がどうであれ全て私たちが好きになった相手は一生のパートナーとなる可能性があったという事。必然や偶然が焦点じゃない。だからこそ、今の恋人や未来の愛する人に精一杯の愛情を注ぎたい。そんな前向きな想いをラストシーンが抱かせてくれる。

2002年 /  ドイツ・アメリカ合衆国
監督 グレゴール・シュニッツラー
出演 ティル・シュバイガー/マーティン・ファイフェル


恋愛

(500)日サマー

運命の恋を信じるトムとそんな映画みたいなラブストーリーを否定するサマー。そんな2人の出会いから別れをテンポの良い物語と素敵な音楽でポップに描くこの作品は、誰にでも共感出来る描写がふんだんに盛り込まれている。「あー、こんな気持ち味わった事あるなぁ。」と、私たち誰もが経験した様な気持ちの浮き沈みを限りなく等身大で表現している。また時系列がバラバラな所もリアルだ。鑑賞後、誰もが過去の恋人を思い出すだろう。そこに時系列は無く、ふとその時の刹那を思い出す。ちょっと苦い経験ではあるけれど、そこから何かを学び次の恋に踏み出せる。結果がどうであれ全て私たちが好きになった相手は一生のパートナーとなる可能性があったという事。必然や偶然が焦点じゃない。だからこそ、今の恋人や未来の愛する人に精一杯の愛情を注ぎたい。そんな前向きな想いをラストシーンが抱かせてくれる。

2009年 /  アメリカ合衆国
監督 マークウェブ
出演 ジョゼブ・ゴードン=レヴィット / ズーイー・デシャネル


兄弟愛

ゆれる

売れっ子カメラマンで都会暮らしの猛(弟)と実家で家業を継いで田舎暮らしの稔(兄)。母の一周忌に帰郷した猛だが、ある事件をきっかけにこれまで良好だった兄との関係の本質を知る事となる…。いつだって心は揺れている、今日Aという心情だったとしても、明日にはBという心情に変わるかもしれない。その変化の引金は外的・内的要因の広範囲に渡る。それはとても自然な事であって、矛盾や辻褄とかで括る事は出来ない。しかし、その心情は本当に自分以外の誰かや物事を想って生まれたものだろうか、自己に対する損得勘定でのみ思考を巡らせていないだろうか。「ゆれる」ではオダギリジョー演じる猛の心情を通して、揺れ動く心の愚かさと醜さが見える。そのリアルさ故、猛が最後に発した兄へのシンプルな言葉に心地良い愛情と救いの希望を感じ取る事が出来るのだろう。

2006年 /  日本
監督   西川美和
出演   オダギリジョー/香川照之