MIRAY’S STORY #08
はじめまして、シンガー・ソングライターのMIRAYです!2013年にインディーズでデビューしEPをリリース、現在トロントを拠点にしています。日系社会においては2006年のJCCC紅白歌合戦に出演以来、新企会、Matsuri Festivalなど多方面で活動しています。以前何回かTorjaにアーティスト紹介で載せて頂いたのですが、今回は人生初の連載コラムでミレイの音楽だけではなく、日本からカナダへの道のりやニューヨークでの修行道中など盛りだくさんお話したいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。
Chapter 8 オークビル・ジャズフェスティバル
8月8日は私にとって、とても思い出に残る日でした。オークビル・ジャズフェスティバルではメインステージで演奏させて頂き、父と初共演が出来た事、それと同時に待ち望んでいた新曲をリリース出来た事です!父はバンドとのリハーサルなしで臨んだぶっつけ本番ライブ。ミュージシャン達も彼と弾ける事を楽しみにしていました。今回のショーは90分という事で今までの2倍の長さのプログラムでオリジナル曲や懐かしいカバー曲(アース・ウィンド・アンド・ファイアー、マービン・ゲイ、ドゥービー・ブラザーズ)なども歌い、間に父、ヴォン・クルーの紹介と共に彼のギターソロ演奏も披露。特に超技巧テクの猛スピード「フリンストン」は拍手喝采で超盛り上がり、そしてブルース調の曲ではヴォーカルとギターの掛け合いもありスリルいっぱいな展開になりました。
バンドメンバーは今回私と父を含め全部で8人。ちなみにもう1人のギターも日系人のニック・タテイシ。ドラムは「Jessica Stewart Few」でお馴染みのトニー・ネスビット|ラーキンで彼からはドラムのレッスンを受けてる仲でもあります。彼のドラムはYouTubeの「Future Boy Live version」で聞かれるように「マシーン」のようで見てて全く飽きないのです。それぞれ迫力たっぷりのソロは観客を魅了しました。観客を見ると遠くからわざわざ足を運んでくれた知り合いや親戚、仲間達が応援に駆けつけてくれて胸がいっぱいになりました。来てくれた皆本当にありがとう!
このフェスティバルのディレクターのロニーはとてもサポーティブで去年はテレビやラジオにも出演する事が出来ました。今回はメインステージで演奏。そして来年はオークビルの芸術会館でのプログラムにも入る予定です。
さて、新曲の紹介ですが曲名:「カラーブラインド」の意味は日本語に直訳すると「色盲」と言います。日本語バージョンでは少し違う言い方で「モノクロ」に変えてみましたが、内容はなるべく英語バージョンに近いものに仕上げてみました。1番大変だったのが日本語で歌う事。やはり言葉が違うとスタイルも変わってしまうというのが一番恐れていた事で、日本語でソールフルに歌うって一体どういう事なのだろうと気づけば永遠に問い詰める自分がありました。アルファベットから出す声の出し方と日本語の口の動かし方などの違いを調べてみたらきりがないのです。でもまず何をどう伝えたいのかを根底に何度もレコーディングを重ねました。(プロデューサーさん本当お疲れ様です。笑)
その歌詞の一部がこんな感じ:
青空が消えたのは いつ頃なのだろう
自分と照らし合わせ 心は雨
理想と現実とはまるで違うから
物語の続きに
もうあなたの名前は見えない
When times are tough
I close my eyes
いつも目を閉じて想うの
あなたとの鮮やかなMemories
失って気づいたの
大げさではないけれど
全てがモノクロ
少し切ない、夏の終わりにぴったりな曲となっています。
夏の終わりといえば今これから私はヴォーカルの師匠、リタ・デ・ジェンヌ先生の元でピクトン(Prince Edward County)という東部にある自然豊かな可愛らしい町で3日間連続修行をしに行く事になりました。日本を含め世界各国から彼女に指導してもらうために訪れる人が尽きません。彼女のジャズシンガーとしての長い経験と知識はいつも勉強になります。この3日間の間ピクトン・ジャズフェスティバルを含めプライベートや他の愛弟子4人と共にヴォーカルのレベルアップをして来ます。次回はその修行についてお話しますね!
新曲 “Colourblind” はmirayholic.com/musicでダウンロード出来ます。是非感想を聞かせてくださいね!待ってまーす♪
Miray
神奈川県鎌倉出身、親戚にグラミー賞受賞者を持つ音楽家族の元、幼少からドラムとタップダンスを始める。カナダ移住後ジャズやロックバンドでドラムを演奏、吹奏楽部でクラリネットを演奏。 15歳で初めてソロボーカルの舞台を経験。ヨーク/シェリダン大学デザイン科専攻卒。在学中にジャズ、ゴスペルコーラス、R&Bバンドに所属。現在デザイナー&シンガー・ソングライターとして活動中。世界的ドラマーのレニー・ホワイトにも曲を絶賛される。ボニー・ピンクやホリー・コールなどのジュノ賞ノミネートプロデューサー:マーク・ロジャーズと共に新曲作成中。
www.mirayholic.com
@mirayholic