MIRAY’S STORY #06
はじめまして、シンガー・ソングライターのMIRAYです!2013年にインディーズでデビューしEPをリリース、現在トロントを拠点にしています。日系社会においては2006年のJCCC紅白歌合戦に出演以来、新企会、Matsuri Festivalなど多方面で活動しています。以前何回かTorjaにアーティスト紹介で載せて頂いたのですが、今回は人生初の連載コラムでミレイの音楽だけではなく、日本からカナダへの道のりやニューヨークでの修行道中など盛りだくさんお話したいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。
Chapter 6 マークとの出会い
皆さん、やっと夏ですね!この時期ウチの家族では兄と私の誕生日が2ヶ月続いてあるので祝い事で何かと賑やかになります。そして今回はバースデー以外にも祝うことがあります。1つは私の以前リリースした曲:「リスキー・ビジネス」がアメリカのソングライティングコンテストでなんとトップ5に選ばれ、特別賞を受賞した事と、念願の新曲の完成と共にこの3年間お世話になったプロデューサー、マーク・ロジャースへの感謝です。彼は私のようなインディーズアーティストを心から応援していて、気づけば彼なしでは今の自分はいないと思えるほど大きな存在となっていました。
マークに出会えて私は本当にラッキー。プロデューサーとしてだけではなく、ジュノ賞も受賞している有名なバンド「フィロソフアー・キング」のメンバー、そして現在世界を又にかけて活躍するジャズベーシストという芸歴をもつマーク。そんな彼に私の曲を果たして聴いてくれるのだろうかと始めは緊張したけれど、とても真剣に私のビジョンを信じてくれたのが始まりでした。


マークとの出会いは2012年。自分が作曲に目覚め、当時知り合いのDJに手伝ってもらい作ったデモをなんとか完成させるためにトロントにあるスタジオをいくつかあたりました。あまり収穫のない中、最後に訪れた「カンタバリースタジオ」はトロントではもっとも古いスタジオです。そこのオーナーのジェレミー・ダービーさんは、モータウンの神様クインシー・ジョーンズを始めマービン・ゲイ、ミック・ジャガー、アリーサ・フランクリン、エアロスミスなど世界中の一流アーティストのレコーディングを手掛けた大物で、彼からそのスタジオの長い歴史を語ってもらいました。音楽がどんどんデジタル化し、スタジオの需要も減り、次々と周りのスタジオが閉まっていく厳しい現実の中でジェレミーのこの老舗を守り続けるという強い意志に心打たれました。
そんなすごい経歴をもつ彼が私の音楽を聴いた後、何人か知り合いのプロデューサーを紹介してくれました。その結果巡り合ったのがマークなのです。マークは「オールドスクール」(ビンテージ系)な音楽が大好きで、会った途端にすぐ打ち解けました。彼は様々なインディーズアーティストから大物ジャズアーティストを手掛け、さらに日本のボニー・ピンクもプロデュースしていました。そのころ書き始めた「リスキー・ビジネス」のデモを聴いてもらうと同時に「NAMMショー」というLAで1月に行われる音楽業界最大のエキスポへ出来上がった曲を持って行くという更なる目標を告げました。いつもツアーなどで忙しく飛び回っているにもかかわらず「よし、やってみよう!」とポジティブに依頼を受け入れてくれました。
全てがコンピューター化されてる世の中、マークも私も本物の楽器でレコーディングする事をとても重要に思っています。私のEP(ミニアルバム)を作成する際、とことん慎重に楽器の種類、ミュージシャンなどをこだわりました。彼を通してレコーディングに携わったミュージシャンはそれぞれ本当に素晴らしく、私のことを心から応援してくれる人ばかり。NAMMショーの日にちが近づいていく中、曲作りも終盤に掛かりマークは本当は何日も寝ない日々が続いたのにもかかわらず当時その事を伝えずに私の細かい注文を聞いてくれました。それが完成した時には嬉しさと感動のあまり涙が止まりませんでした。当時この道を選んでわずか1年ながらここまでこられた事の感謝、そしてアルバムを完成した達成感。言葉では上手く表せないものが自分の中で込み上がってくる感覚は今でも鮮明に覚えています。思った事を行動に移し最後まで諦めずにやる事の素晴らしさをその時痛感しました。これも全てがマークのおかげだと思っています。
そして今年出来た新しいシングルを最後に彼との曲作りは終わります。彼はプロデューサーよりも需要の多い本業のベースに専念するとの事です(現在ニッキー・ヤノフスキーとツアー中)。この3年間本当お世話になりました。彼みたいなプロデューサーがもっと現れてほしいと心から願います。これからはミレイの恩師、そしてアドバイザー的存在で見守ってもらえたら嬉しいな。
新曲、そして以前リリースしたEPはiTunesやmirayholic.com/musicでダウンロードできます。
Miray
神奈川県鎌倉出身、親戚にグラミー賞受賞者を持つ音楽家族の元、幼少からドラムとタップダンスを始める。カナダ移住後ジャズやロックバンドでドラムを演奏、吹奏楽部でクラリネットを演奏。 15歳で初めてソロボーカルの舞台を経験。ヨーク/シェリダン大学デザイン科専攻卒。在学中にジャズ、ゴスペルコーラス、R&Bバンドに所属。現在デザイナー&シンガー・ソングライターとして活動中。世界的ドラマーのレニー・ホワイトにも曲を絶賛される。ボニー・ピンクやホリー・コールなどのジュノ賞ノミネートプロデューサー:マーク・ロジャーズと共に新曲作成中。
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