トロント国際映画祭のボランティア|トロントと日本を繋ぐ映画倶楽部【第44回】
トロント国際映画祭(TIFF)では、たくさんのボランティアスタッフが運営に携わっています。映画祭期間中は街のいたるところにボランティアTシャツを着たスタッフがいて、上映会場付近で入場待ちの列に観客を誘導したり、入場時にチケットを確認したり。大勢の一般市民がボランティアとなって映画祭を盛り上げています。
5月末には、今秋の映画祭のボランティア募集が始まりました。応募するには、まずTIFFのサイトにある応募フォーム(Application Form)に記入して送信します。募集期限はありませんが、TIFFが求める人材が集まって採用枠が埋まり次第、募集は終了となります。このため、できるだけ早く応募することをTIFFは推奨しています。この記事が掲載される頃には募集が終了しているかもしれませんが、気にせず書くことにします。
応募フォームの送信後、4週間以内にEメールで返事が届きます。書類選考を通過した人は、7月に開催されるオリエンテーションへの参加が必須です。オリエンテーションを無事終えて、ボランティアとして登録できるのは8月中旬。本人の希望、経歴、適性等に応じて役割が決まります。その後、割り振られた役割でのボランティア従事シフトを選んで登録します。従事シフトは1コマが平均4~6時間。9月7日から17日まで11日間の映画祭期間中、最低4コマ以上のシフトを入れる必要があります。
と、まるでTIFFのボランティア経験者かのように書きましたが、これはTIFFサイトの情報を要約しただけ。私自身はボランティア未経験です。というのも、9月の映画祭期間中だけ日本から渡航する私がボランティアになるには、オリエンテーションのために7月にも渡航しないといけません。それは時間的にも金銭的にも辛い……と10年以上前からTIFFのボランティアに憧れながら、応募を断念していました。でもコロナ禍を経た今は、オンラインのオリエンテーションもある模様。これなら世界中から参加しやすそうです。
トロント在住のみなさんは、せっかく参加しやすい場所にいるんだから、ぜひ一度ボランティアを経験してみてほしいです。