冬のケベック・シティで遊ぶ!幅広く楽しめるスポット紹介|特集「フレンチカナダ」
ケベック州州都のケベック・シティはカナダで9番目の世界遺産として登録された北米唯一の城郭都市で、観光地として外せない場所。古きヨーロッパの雰囲気が残り、クリスマスの時期にはイルミネーションでロマンチックな街に早変わり。歴史的建造物からショッピングまで、幅広く楽しめるスポットを紹介します。
1. Fairmont Le Chateau Frontenac1 Rue de Carrières
セント・ローレンス川を見下ろす高台にそびえる、街の象徴ともいえるホテル。フランス式古城をモデルにしたデザインは気品にあふれ、ライトアップされた姿も絶景である。建設は1893年で、アメリカ人建築家、ブルース・プライスを招いて建てられ、第二次世界大戦時にはチャーチルとルーズベルトの会談場所となったことでも知られている。
泊まるのは無理という人にもガイドツアーがあるのでご安心を。19世紀の衣装に身を包んだガイドが案内をしてくれる。
2. Petit Champlain
アッパー・タウンから首折り階段(☆)を降りた南側に広がるのが北米でもっとも古い繁華街といわれているここプチ・シャンプラン地区である。17世紀後半にはすでに街として開けており、交易所や貴族の邸宅が並ぶ港を形成していた。現在ではプチ・シャンプラン通りを中心にショップやカフェ、レストランが並んでいる。この通りはクリスマスの時期にはたくさんのイルミネーションでとてもかわいらしく飾られ、撮影の絶好スポットとなる。
☆首折り階段:1660年からアッパー・タウンとロウワー・タウンを結ぶ役割を担っている階段。落ちると首が折れそうというところからこの名前がついた。
3. NOTRE-DOME de Quebec Eglise Notre-Dame-des-Victoires
シャンプランにより17世紀の半ばに建てられたノートルダム・バリシカ大聖堂。幾たびの火災や改装により時代ごとに形を変え、現在の形となったのは1925年のことである。豪華なステンドグラスや黄金に輝く祭壇は見事。
地下にはヌーヴェル・フランス最初の司教としてフランス系カナダ人の精神構造に大きな影響を与えたフランソワ・ラパルのモニュメントと墓がありガイドツアーでのみ見学が可能。ロワイヤル広場にある教会は映画「Catch Me If You Can」のロケ地にもなった。
4. Caleche
ケベック・シティのクラシックな街並みの雰囲気をさらに盛り上げてくれるのがカレーシュという観光用の馬車。サン・ルイ門やダルム広場の脇に乗り場があり、旧市街や、旧市街と新市街を合わせたコースを回ってくれる。1台には最大4人まで乗れるので家族ずれにもおススメだ。お値段は少々高めだがせっかく来たケベック・シティをさらに楽しめること間違いなし!またとない機会にぜひ乗ってみてはいかがだろうか。朝9時から乗ることができる。
また、ケベック・シティは雪が多いため馬が走ることのできない冬季は乗ることができないので、乗りたい人は雪解けを待ってから行ってみよう。
料金:$80〜 所要時間:45分〜
5. Citadelle of Quebec
イギリス統治下におけるカナダで建設された最大の要塞で、星形のデザインはフランス式。ダイヤモンド岬の頂上にあり、サン・ルイ門から城壁の内部に入ってすぐのシタデル通りを右に曲がった突当りが入り口となっている。城塞の建築は1820年に始まり、その後城壁内の建築も含むすべてが完成したのは1857年。現在も実際の軍事施設としてカナダ陸軍第22連隊が駐屯している。
内部の見学はガイドツアーでのみ可能。王位第22連隊博物館では、1759年のアブラハムの戦いでフランス軍が大敗した様子のほか、ケベック・シティの歴史を模型で見られるようになっている。
6.Funiculaire
旧市街のアッパー・タウンとロウワー・タウンを結ぶ、約45度の急傾斜を往復するケーブルカー。上の乗り場はテラス・デュフラン(☆)の北端、下の乗り場はプチ・シャンプラン通りの北端にある。大きな窓からはロウワー・タウンの景色が楽しめる。
下の駅は1683年に建てられた歴史ある建物で、ミシシッピ川を発見したルイス・ジュリエットの家を改装したものである。このケーブルカーのおかげで、誰でも簡単に2つのエリアの行き来ができる。
☆テラス・デュフラン:フェアモント・ル・シャトー・フロントナックの裏手から約670mにわたって延びる板張りの遊歩道。
7. Place Royale
ロワイヤル広場は1608年にシャンプランが初めて植民地住居を建てた、ケベック・シティ発祥の地である。北米最古の交易広場として、19世紀までは街の中心として発展した。古い石畳を背に、背の低い建物が広場を囲んでいる。それらはほとんど裕福な商人たちの邸宅であったが、現在その大半がお土産屋さんに姿を変えている。
広場のほぼ中央にあるのは「太陽王」と呼ばれたフランス国王ルイ14世の胸像である。ここを訪れればフランスの古き時代に戻ったかのような感覚に陥るだろう。400年以上もの歴史ある広場に腰を下ろしてのんびりしてみるのも悪くないかもしれない。
8. Grande-Allée
サン・ルイ門から州議事堂を通って西へ延びる、新市街のメインストリート。通りの両側には美しいヴィクトリア調の建物が並び、ホテルやレストラン、オープンカフェ、バーやクラブなどが集まっており、いつの時間帯に行っても楽しむことのできる通りなのだ。その華やかな美しさから、ケベックのシャンゼリゼ通りと例えられているほどだ。
ここは19世紀に富裕層が住んでいた街で、建物全てがその当時のもの。クリスマスにはイルミネーションがとても美しく、歩いているだけでもワクワクすること間違いなし。大晦日にはたくさんの人が集まってカウントダウンをする場所にもなっている。
9. Hotel du Parlement
1868年に建造されたフランス・ルネッサンス様式の重厚な建物がケベック州のシンボル、州議事堂である。旧市街地を取り囲む壁を見下ろす小高い丘に建っており、別名「パーラメント・ヒル」とも呼ばれている。一際目を引く塔の脇にはシャンプランやメゾヌーヴなど、ケベック州の発展に貢献した人物の像が置かれている。
内部はガイドツアーでのみ見学することができ、豪華なシャンデリアやフレスコ画が美しい議場、見事なステンドグラスなどを見ることができる。また、ここでは平日予約をすれば議事堂内のカフェで朝食やランチを楽しむことができる。
418-643-7239 / assnat.qc.ca
10. Old Port of Quebec
セント・ローレンス川とセント・チャールズ川が合流する一帯に開けた場所。港沿いに遊歩道やサイクリングロードが整備され、ケベコワたちのお気に入りの散策コースとなっている。港のほぼ中央にはバークス・カナダ・ディスカバリー・センターがあり、1603年セント・ローレンス川を探検したフランス人シャンプランの記述や、開拓地ケベックで子孫を残すためフランス本国から連れてこられた女性たち「王の娘」の運命などを展示している。
旧港市場ではメープルシロップやワインなどが安く手に入り、お土産探しに最適。現在はヨットハーバーとしても利用されている。
418-692-2517 / marchevieuxport.com