トロント本格派イタリアンレストラン2選 | 人気レストランを作り上げたオーナーの真髄
この冬、カップル、友人、家族で訪れたい
忘れられないひと時を提供してくれるイタリアンレストラン2選〜二人のオーナーの絆が生んだお店たち〜
トロントのイタリア料理シーンを20年以上にわたり牽引してきた、Noce Restraunt。そして、ダウンタウン中心部に位置しているもう一つのイタリア料理の有名店、Aria。
お店の雰囲気がクラシックとモダンで、タイプの異なるこの二つのレストランは、実は同じ経営者らのもと生み出されていた。この冬のホリデーシーズン、大切な人との思い出のひと時を演出してくれる、二つの有名イタリア料理店にスポットライトを当てる。
出会いからレストラン誕生の軌跡をたどる二人のオーナーの物語
グイード・アルバート・サルディーニ氏 × エレーナ・モーレリ氏
イタリアのミラノに生まれ、1970年にカナダの地に降り立ったサルディーニ氏。1977年には彼の家族と元パートナーで協力し、彼にとって初めてのレストランJoso’sを開いた。1983年にはオンタリオ州で初のピザ窯のあるお店としてL’Carbonariをオープン。一方トロントに生まれ、幼少期はイタリアで育ったモーレリ氏。トロント大学に進学し国際関係を学んだのち、1年のスイス滞在を経て、ジュネーブ大学で留学を経験。その後は、エンジニア会社に勤務し始めた。
数年後、全く別の業種で働いていた二人の運命の歯車はようやく動き始めた。モーレリ氏が友人と会社の同僚を連れて、レストランL’Carbonari(サルディーニ氏が当時経営していたレストラン)でランチとディナーをする機会があったのだ。その時にサルディーニ氏との出会いを果たすことになる。昔から料理が好きだったというモーレリ氏は、サルディーニ氏と意気投合し、1994年より現在に至るまでNoce Restarauntを二人で経営している。「未経験でありながら様々な困難を乗り越えてこれたのは、グイードのおかげです。」と語るモーレリ氏。
そして6年前にはNoceに次ぐ新たなレストランAriaをオープンさせた。サルディーニ氏は「これからも私たち二人が築き上げるレストランのストーリーは続いていきます。」と笑顔で語ってくれた。二人は彼らの強い絆が生んだ本物のイタリア料理が、今後世界へと届けられるよう願っているという。
Noce Restaurant
20年以上営業されたお店が今年の一月にリニューアルオープンし、新たな顔を見せた。近代的雰囲気のAriaとは異なり、こちらはレンガ模様の壁や店内装飾がクラシックさを醸し出している。店内はバーと二つのダイニングブースに分かれており、大理石の美しいバーには数え切れないほどのお酒のボトルがずらり。丁寧でいてフレンドリーな接客サービスは、同店が20年以上愛されてきた理由の一つ。お店自慢の窯焼きで仕上げたピザを食べれば、何度でもここを訪れたくなるだろう。
875 Queen St W / nocerestaurant.ca
Aria Ristorante
イタリア語でアリアとは、“空気”という意味であるが、イタリア芸術であるオペラのアリアとしての意味も反映させている同店。店内は開放感を感じさせ、高い天井から吊り下げられた照明が、この時期はまるで雪の結晶にも見えてくる。ランチとディナーで営業し、モダンなイタリアン料理を楽しむことができる。ワインのセレクションも豊富で、料理との相性バッチリ。グラスで乾杯すれば、一気にオシャレな夜を演出できる。最大130名が入るスペースがあり、プライベートパーティーの開催も可能である。
25 York St / ariaristorante.ca