日本のパスポート保有率、6人に1人にとどまる ─海外渡航の減少が続く | カナダニュース報道局
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日本国内で有効なパスポートの累計数は2164万冊で、国民全体の保有率は17.5%と、6人に1人にとどまることが明らかになった。年代別では30歳未満の若者が約5割を占める一方、60歳以上の取得率は1割程度と低水準にある。
日本のパスポート保有率に対し、米国は約50%、韓国は約40%、台湾は約60%と、他の主要国に比べても低い水準が続いている。日本人の海外旅行離れが進んでいる現状が、数字にも反映されている。パスポート取得が進まない背景には、海外旅行のコストが上昇し、余暇の選択肢から海外渡航を外す人が増加。さらに、留学費用の高騰も海外渡航の減少に拍車をかけている。
米国際教育研究所(IIE)によると、2023〜2024年度に米国の大学などに在籍した日本人留学生は約1万4000人で、コロナ前の2018〜2019年度に比べて22%減少した。また、日本政府観光局(JNTO)によると、日本人の海外渡航者数は1301万人と、コロナ前の約半分にとどまった。