カナダ、消費者向け炭素税の廃止でガソリン価格が大幅下落 | カナダニュース報道局
「TORJA報道局」は、カナダで暮らす皆さんに役立つニュース、エンタメ、コミュニティーの話題、地元のお得情報をお届けします。話題の出来事から、生活に役立つ豆知識まで、知りたいことを分かりやすくお届けします。
2025年4月1日、カナダ連邦政府は消費者向け炭素税を正式に撤廃した。これにより、全国のガソリン価格が急速に下落し、一部地域では1リットルあたり最大15セントの値下げが確認された。全国平均では、3月末の155セントから4月初旬には143.6セントへと約11.4セントの減少となった。
なお、炭素税の撤廃に伴い、連邦政府は「カナダ炭素リベート(Canada Carbon Rebate)」の最終支払いを2025年4月22日から開始する。これは、炭素税の収益を家庭や小規模事業者に還元する制度で、今後は段階的に終了する予定だ。今後、カナダ政府は産業部門に対する炭素価格制度を強化し、2030年までの温室効果ガス排出削減目標の達成を目指す方針だ。