買い手がマーケットに戻っている!|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット
住宅マーケット年別比較チャート
2024年1月のTRREB全域・全物件タイプの取引総数は4,223件となり、昨年1月の3,083件からプラス37.0%となりました。増加傾向にあるように見えますが、2021年1月は7,000件近くありましたのでまだまだ以前のレベルよりは低い状態です。
全物件タイプの平均価格は102万6,703ドルで、2023年1月の103万6,925ドルからマイナス1.0%とあまり変化はありません。大きく下がり続けではないのは良しとしましょう。
新規リスティング数はプラス6.1%、有効リスティング数はプラス8.5%でした。有効リスティングが大きく増え続けるということは売れ残り物件が増加しており、急激な在庫増加は値崩れの要因となります。昨年8月から続いていた有効リスティング数の2桁台の伸びもようやく落ち着いてきたように見えますね。
平均売却日数は54日間で、昨年同月の41日間からプラス31.7%でした。マーケット全体での動きはあるものの、スピードは穏やかといったところでしょうか。
物件タイプ別に売却平均価格を見てみますと、
の順に並んでいます。
TOKO’s EYE
昨年末にもマーケットは底を打ったと思われる兆候はあったものの確定的ではありませんでしたが、現時点ではそれがさらに明確になってきています。夏以来のモーゲージ固定レートの減少、そしてカナダ中銀は2024年にもレートを段階的に切り下げるだろうとの予測により、これまで待ちだった買い手がマーケットに戻っているのは間違いありません。それは取引数にも表れています。
良好なスタートは切った2024年のマーケットですが、このまま回復基調が続くのか注意深く見守りましょう。