芸術の秋をもっとカジュアルに楽しむユニークギャラリー10選
トロントにはROMやAGOなどの大きな博物館、美術館だけでなく、小さなギャラリーが数多く存在している。その全てが高額であったり、難しい絵や彫刻を展示しているわけではなく、ウェブグラフィックやガラス細工、メディアアートなど個性的なギャラリーも多い。今月はTORJA編集部おすすめの個性派ギャラリーでアートな時間をカジュアルに楽しんでほしい。
1.Off the Wall Art & Framing





写真のカスタムフレーミングを主に取り扱うショップで、コマーシャルプリントギャラリーとしても若者に人気だ。コマーシャルプリントはいろんな国のものからローカルなもの、さらに古いものまで幅広く取り扱っており、どんな年代の人でも楽しめ、気にいれば購入することも可能。さらにトロント特有のアイテムやポストカードもあるため、お土産として購入すれば喜ばれること間違いなし。立地もQueen通り沿いと立ち寄りやすく、かわらしい二匹の猫が出迎えてくれる。
450 Queen St W/416-947-1661
www.offthewallarttoronto.com
2.Trinity Square Video


“Media Artをする”をコンセプトとし、アーティストとスクリーンの関係性を様々なアプローチで築こうと試みる斬新なギャラリー。また、トロントのMedia Artギャラリーとしてはここが最も古く、45年の歴史がある。10/8までは“Critical Ethics”をテーマにし、 “メディアアートが倫理的哲学と対話を結びつけるのか”をコンセプトとした 期間限定ギャラリーが開かれる。さらにここでは、ビデオの作り方やカメラの使い方に興味がある方に向けてワークショップも行っている。英語に自身がない方でも参加出来るよう各言語に対応したサポートもあり。
401 Richmond St W/416-593-1332
trinitysquarevideo.com
3.Barbara Wybou


“日本の伝統的技術を伝えること”をコンセプトにした木版画のギャラリー。ギャラリー内には干支の動物が描かれた年賀状の木版画や、花や動物をモチーフに描かれた木版画などが展示されている。オーナーは日本に長く滞在していたこともあり、日本に詳しくとても話しやすい人なので木版画のやり方や作品の作り方など、聞いてみれば話が弾むはず。木版画だけでなく、オーナーの日本人師匠によって描かれた日本の伝統的絵画にも注目したい。
Unit 100, 15 Case Goods Lane/416-646-1230
barbarawybou.com
4.The Green Iguana Glassworks


様々な国のアーティストのガラスアートを取り扱うアートショップ。ガラスで作られたペンやかわいらしい置き物までアートの形は多種多様で、気に入れば購入することが出来る。オーナー自身もガラスフレーミングを手掛けているため、店内にはフレーミングされたオシャレなプリントが壁一面に飾られており、ガラスアートだけでなくオシャレなプリントを見て楽しむこともできる。お店の外観は大胆なペイントが施してあり、店自体がアートのようなショップだ。現在のショップは都市開発で移動しなければならないため、この外観を見るなら今がチャンス!
589 Markham St/416-536-8655
5.Sarah Phelps’s Gallery


魅力的なギャラリーが集まるディストラリ―地区にギャラリーを構える抽象画アーティストSarah Phelpsさん。彼女の作品は、主に木版とキャンバスの上にアクリルとミクストメディアを使って描かれており、彼女のカラーブレンディングとカラーブランディングの二つのテクニックは流れや動き、雰囲気などを絶妙に表現し、素晴らしい味を出している。人によって作品の捉え方はそれぞれなので、友人と作品の意味やストーリーを想像し合って楽しむのもいいだろう。ギャラリー見学を希望する人はWEBからの予約が必要なので注意。
15 Case Goods Lane/sarahphelps.ca
6.Tosho Knife Art


このギャラリーは、日本からのハンドメイド鍛造ナイフや、この先の世代にも続くような最先端で良質のナイフやキッチン用品を展示している。ギャラリー内では、職人達がナイフを研いだり、製作したりしている様子を見ることができる。ナイフは購入することも可能なので日本製の良質なナイフを探している人にはぜひオススメのギャラリー兼ショップだ。また、北アメリカでは日本のナイフ小売事業はかなり拡大しており、なぜ日本のナイフ事業が拡大しているのかその歴史に興味がある人にも◎。
602 Markham St/647-722-6329
toshoknifearts.com
7.Project Gallery


トロントにある現代の新しい視覚才能に焦点を当てたギャラリー。水彩画や抽象画、セレクト写真や彫刻などの作品を重点的に展示している。このギャラリーは、今後注目を浴びるであろう若手アーティストばかりを取り上げており、彼らに最初の単独展示会の場を提供し、彼らのキャリア形成を援助している。10月からは抽象画アーティストSang-Jin Leeのギャラリー開催予定で、ドット模様をアクリル絵の具など、絵の具の様々に変化する不透明さや半透明さを応用した画風で描かれた作品が展示される。
1109 Queen St E/416-890-5051
www.projectgallerytoronto.com
8.A Nerd’s World


メインオフィスはBay×Dufferinにあり、WEBデザインを主体としたこのスタジオではグラフィックデザインに特化したビジネスの内容をギャラリーとして展示しており、WEB関連について興味がある人にオススメ。またWEB関連だけでなく、スタジオ内にはオーナーが趣味で集めはじめたアンティークカメラがズラっと展示されており、友人やファンから寄付された古いものや珍しいものまで種類豊富に揃っている。質問があればスタッフが丁寧に答えてくれるので、カメラ好きの方にもぜひオススメしたい。
986 Bathurst St/647-726-2020
anerdsworld.com
9.Stephen Bulger Gallery


Stephen Bulger Galleryは、カナダで最も多くの販売用写真を取り扱っているギャラリーだ。1ヶ月ごとに期間限定の写真家による歴史的なフォトギャラリーを開催し、10月は“どのようにアーティスト達が伝統を尊重しながら写真に挑んでいるのか”をコンセプトに2つの期間限定ギャラリーを開催予定。また、写真の展示だけでなく、販売用写真について書かれている本も多く置かれているので、観るだけでなく奥深くまで“写真”について触れることが出来る。写真を撮ることが好きな方にオススメのギャラリーだ。
150 Charles St W/416-504-0575
bulgergallery.com
10LUMAS Toronto


世界各地に計45箇所の店舗を持つLUMASギャラリー。写真を中心にサイン入りの期間限定アートを展示・販売している。建物自体が、収集家の家をモチーフに建てられており、見物客がお手軽な価格でアートに近づけるようにすることをコンセプトにしている。世界中の有名なアーティストや日本人アーティストのアートも展示されており、どれも目を惹かれるアートばかりだ。10月からはモントリオール出身の肖像画アーティストによる期間限定展覧会が開かれ、RihannaやDavid Bowieなど有名人の肖像画が展示される予定。
159 Yorkville Ave/416-928-9200
ca.lumas.com