People. 2 月刊誌SAVVY編集室エディター清水さやかさん|カナダワーホリを超えて30代になった今|特集「若者のすべて」

 私は今、関西で発行する雑誌・SAVVYで編集者として働いています。大阪生まれ&育ちの私にとってSAVVYは憧れの雑誌。出版社経験ゼロ、32歳でこの仕事に就けたのは、トロントへのワーホリが理由の一つです。

 26歳でのロサンゼルス旅がきっかけで、「外国で暮らしてみたい、英語を学んでみたい」という思いが、自分でもびっくりするくらい強く沸きました。「26歳、遅くない?」「帰国後の就職先…」不安はたくさんでしたが、「人生一度きり、行ってみよう!」と自分を信じ(半ば勢いで)いざ出発。

 しかし、英語の難しさ、イチからの友達づくり、滅入る冬の寒さ、と、当初は自分の選択に自信を失い、辛く、涙を流す日も(もしワーホリで同じ気持ちの方がいたら、大丈夫!自分を信じればきっと楽しくなります!)。

結果オーライでもいい“今”の経験を信じることが大切

 ワーホリ生活が数ヶ月経ったころ、友人からこのTORJAが創刊することを聞き、デザイナーで応募しました(昔から雑誌が好きだったのと、元々私はテキスタイルデザイナーでIllustratorを忘れたくなかったんです…)。デザインに加えて、ローカルのお店やトロントで活躍する日本人、日本にゆかりのあるカナダ人の取材など、TORJAでは、トロントにしかない出会いがたくさんありました。のちにクリエイティブディレクターを務めさせてもらい、企画やスタッフのマネジメントといった様々なことを経験。まさか就労ビザをもらえるとは!今でもびっくりです。

 正直、ワーホリの目標は漠然としかなかった私。“たまたま”の連続かもしれませんが、まわりの人々に恵まれ、今の私があります。ダメ元で応募したSAVVYは、TORJAでの経験があったから内定をもらうことができました。

 トロントと関西、場所は違えど“ワクワクすることを読者に届ける”のは同じ。人との縁の大切さを教えてくれたトロントには感謝しかありません。ワーホリは、英語だけではく人生のかけがえのないエッセンスになることを、身を持って体感しました。いつか、SAVVYでトロント取材ができたらいいな。そんな日を夢みています。