日系文化会館・新日系コミッティー「2023年お正月会」トロント新年の恒例行事が3年ぶりに対面で開催!
2001年以来、過去最高の人手となる2000人を超える来場者で賑わう
1月22日、トロント新年の恒例行事「お正月会」が3年ぶりに日系文化会館(JCCC)で対面開催された。3年ぶりに「お正月会」が日系文化会館に戻ってくるとあって、開場前からすでに長蛇の列となった当日。会場は、大太鼓で幕が開け、獅子舞やお餅つきのほか、巫女さんがいるJCCC神社ではおみくじなども用意されたほか、美味しい日本食はもちろん冷凍ラーメンの販売なども行われた。さらに、書初めや煎茶道のお点前とともにお茶と和菓子が味わえるお茶席、子供が楽しめる羽根つきやコマ回しなどエンターテイメントも盛りだくさんで日系人やカナダ人の家族連れ2200人近くが集まり、本格的な正月の伝統文化をトロントで味わうことのできる貴重なイベントは大変な盛会となった。
日本人の伝統と心を大切にしていきながら、どのように家族や友達と共有していけるのか、関わるすべての人たちと共に将来に向けて考えていきたい
日系文化会館の副理事長で新日系コミッティーの代表を務める原あんずさんは、コロナ禍を経て3年ぶりの対面開催となったお正月会を振り返って、「3年ぶりのオンサイトでのお正月会だったせいか、予想以上の来場者数となり、2001年以来最高の入場者数となりました。それでも、主催側と来場者ともにお互いを尊重できる形で日本の伝統であるお正月の楽しさを味わってもらえたと思います。また、イベントを支えてくれたボランティアや出店者の方々、そしてパフォーマー、会館スタッフの皆さんにも心から感謝をしています。」と大盛況となったイベントの感想を述べてくれた。
2001年に始まって以来、過去最高の人出となる2000人を超える来場者が訪れたが、久しぶりの対面イベントとなるにあたり特に注力したことについては、「コロナ禍において、日系文化会館がオンラインでのプログラムやアウトリーチに力を入れていた分、今までより広く日系社会や日系社会外で日系文化会館のことを知ってもらう機会が増えた結果、より来場者の多様化が進むことを予想していたので、伝統的な日本の行事として日本語中心で日本の文化を伝えることを大切にしながらも、伝えていく側、主催側も次世代への継承作業を多様化しました」とニューノーマルの時代にあった取り組みを紹介してくれた。
当日会場ではすでに2024年の開催を考えながら反省点や改善点を見つけ奔走されていた原さんだが、来年のお正月会に向けて抱負を尋ねると、「日本人の伝統と心を大切にしていきながら、どのようにここで家族や友達とそれを共有していけるのか、このお正月会を通して時代に合った継承活動を行い、これに関わるすべての人たちと共にまた来年や将来に向けて考えていきたいと思っています。 ぜひ、それぞれ個々にどのような形であってもより多くの人にこのお正月会に関わっていただきたいです!」と語ってくれた。