平成30年度 天皇誕生日祝賀レセプションがトロントで開催
オンタリオ州議会議員、市長やビジネス、文化・芸術、日系団体関係者など450名以上が出席。
12月23日の天皇誕生日に先立ち、トロントでは12月10日に伊藤恭子総領事主催の天皇誕生日祝賀レセプションが日系文化会館にて開催された。来賓として、ノーマン・ミラー州政府政府間問題担当政務官、ジェニファー・フレンチ州議会副議長の他、オンタリオ州内の市長、市議会議員をはじめ、ビジネス、教育・研究機関、文化・芸術など多方面で活躍する日系コミュニティ関係者ら約450名が招かれた。総領事夫妻は入り口で出席者を出迎え、一人一人と挨拶を交わした。
来年も続く、日加修好90周年記念の年
伊藤恭子総領事は、「来年の天皇退位に伴い、今年で最後となる今上天皇の誕生日祝賀会に、たくさんの方々をお迎えできたことを嬉しく思います」と述べ、来賓者を歓迎し、2018年は日本とカナダの修好90周年を祝う機会にたくさん恵まれたと過去を振り返った。
「1928年7月20日、オタワに日本公使館が開設され、今年はその90周年であることを記念してトロント・スターの1面に広告を掲載しました。その日の午前中には、日本の国旗掲揚式をクイーンズパークにて執り行い、その後、ここ日系文化会館にて日加修好90周年記念レセプションを催しました。その他にも、ミシサガ市主催の日加修好90周年レセプションや、マーカム市での桜植樹記念セレモニー、和太鼓演奏者の第一人者である林英哲氏によるカナダコンサートツアー、和楽器グループ・WASABIによる邦楽ワークショップ、Holland Bloorview Kids Rehabilitation Hospitalで行われたイリュージョニストのDaiki氏によるマジックショー、Kampai Torontoや和食まつりなど、言語、教育、ビジネス・投資、観光など様々な分野において日本とカナダが深く関わっていることを表すイベントが開催されました。これらのイベントを実現するために尽力してくださった方々に感謝します」と述べた。
一方で、「来年日本では、カナダも参加するG20サミットが6月末に、ラグビーワールドカップが9月から11月にかけて開催されます。また、8月には第7回アフリカ開発会議も開催されます。もちろん、2020年に控えた東京オリピック・パラリンピックへの準備も進められています。こうした数々の国際イベントのホストとして、日本は世界屈指の技術力を持って準備、実行すると共に、異なる言語や人種・宗教など世界の人々が持つ多様性に向けて国民の認識を高めることに全力で働きかけています」と来年以降の日本とカナダを含む国際イベントについての意欲を語った。
さらに、2018年の12月30日に発効されたCPTPP(環太平洋パートナーシップ)や2019年も続く日加修好90周年についても触れ、両国間のさらなる関係深化へ期待を寄せた。
来賓のノーマン・ミラー州政務官のスピーチでは、「天皇陛下の85歳の誕生日を祝う、記念すべき式典にお招きいただきありがとうございます。2009年に天皇陛下がオンタリオ州に訪問されましたが、この訪問はオンタリオ州と日本の信用し合い尊敬し合う友好関係があったから実現されました」と祝辞が述べられ、これからより一層日本とオンタリオ州の関係が発展することを期待していると、スピーチを締めくくった。
乾杯の挨拶ではジェニファー・フレンチ副議長が登壇した。2000年から2003年まで、日本の埼玉県に滞在していたジェニファー・フレンチ副議長は当時を振り返り、「私は日本での素晴らしい時間を覚えています、今日天皇の誕生日を祝うこの場でたくさんの人とお会いできることも大変嬉しく思っています。天皇陛下お誕生日おめでとうございます、陛下のご健康とご幸福を願います」と日本語と英語の両方でスピーチを行い、会場から暖かい拍手が贈られた。
会場では、「響和」による力強い太鼓演奏や来賓たちによる鏡開きも行われ、来年も続く日加修好90周年のちょうど狭間にあるこの祝賀会を盛り上げた。
Japan-Toronto Social Scene
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