マッサージ・セラピストが教える身体と健康 #23
ソチ五輪 金メダリスト羽生選手元専属のマッサージ・セラピストが教える身体と健康 #23
青嶋 正
RMT:カナダ公認マッサージセラピスト
ソチ五輪シーズン日本オリンピック委員会 日本スケート連盟の強化スタッフ
第23回 「あと15度 右にパスを出したい。」
サッカー少年の施術の際。
青嶋さん「今日はどんな感じ?」
少年「すごく調子いいです!」
青嶋さん「今日のリクエストは?」
少年「試合でパスを出すとき、あと15度右にボールを蹴りたいんんです。」
青嶋さん「どういう意味!?」
少年「あと15度右にボールが出せれば相手がボールに触れないんです。」
青嶋さん「オッ、オッケー!?」
と言ってみたものの、????単純に「足首の可動域を15度広げろ」と言われても、今となってはそう簡単ではありません。
というのも6ヶ月前に初めて施術に訪れた際であれば、全身ガチガチに硬かったので、何処を緩めても、そのくらいの変化を見られたかもしれませんが、現在は非常に良い状態にあるので大きな変化を出しにくい状況にあるのです。
今回お話ししたかった事は、今まで「自分の身体にはストレッチ等のコンディショニングは必要ない」と言いたげだったサッカー少年が、どの様にして6ヶ月後にセラピストにこのリクエストするまでに変わったのか?という事です。
ポイントは、本人に「コンディショニングの必要性」を自覚してもらうことだと思います。ココが上手くいかないと、「ストレッチ嫌い」が解消される可能性は極めて低くなります。それどころか、あまり「しつこく言う」と、逆ギレされてしまう可能性さえあります。
さて、このケースの様に良い方向に向かわせる秘訣は?
1)簡単、2)短時間で出来る、3)効果の見えやすい方法を取り入れる事ではないでしょうか?
よく考えてみると、この条件が満たされるコンディショニングが提供できれば、アスリートなど身体を良く動かす人ほど変化やメリットが感じられるはずです。すなわち「面倒臭い」から「やった方が得」へと変化するのです。こうなると本人が止められなくなるのです。
コレが私の考える患者さんへの「良いアプローチ」の仕方であり、「身体のメンテナンスを長く続けていただく方法」です。
すなわち、私自身が一方的に指導するのでは無く、本人に伝わり易い、効果の感じ易い方法を提供する事が大切であると考えています。
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