【第9回】専門職賠償責任保険 (Professional Liability Insurance) について|カナダ保険まるわかり講座
専門職賠償責任保険は、弁護士、医師、会計士、建築家、エンジニア、コンサルタント、ITプロフェッショナル、マッサージ師、検眼士など、専門的な知識やスキルに基づいてサービスを提供する個人や企業が、その業務遂行上の過失、遺漏、誤謬、または不正な行為によってクライアントや第三者に損害を与え、法的責任を問われた場合に、その損害賠償金や訴訟費用などを補償する保険です。一般的には「プロフェッショナル・インデムニティ保険(Professional Indemnity Insurance)」とも呼ばれます。
この保険の主な目的は、専門職が業務中に犯した可能性のあるミスや過失によって生じた経済的損失から、専門家自身と事業を守ることです。専門職の提供するサービスは、クライアントの重要な意思決定や事業運営に直接的な影響を与えることが多く、たとえ意図しないミスであっても、多額の損害賠償請求につながる可能性があります。専門職賠償責任保険は、そのようなリスクを軽減し、安心して業務に専念できる環境を提供します。
補償の対象となる主な事例としては、次のようなものが挙げられます。

- 過失(Negligence): 専門的な知識やスキルに基づいた業務を行う上で、合理的な注意義務を怠った結果、クライアントに損害を与えた場合。例えば、弁護士が訴訟手続きを誤り、クライアントが敗訴した場合や、会計士が税務申告を誤り、クライアントが追徴課税を受けた場合などです。
- 遺漏(Omission): 業務遂行上、本来行うべき行為を怠った結果、クライアントに損害を与えた場合。例えば、建築家が設計図に必要な要素を記載し忘れ、工事の遅延や追加費用が発生した場合などです。
- 誤謬(Error): 業務遂行上の判断や解釈を誤った結果、クライアントに損害を与えた場合。例えば、コンサルタントが誤った市場分析に基づいたアドバイスを行い、クライアントが損失を被った場合などです。
- 不正な行為(Breach of Duty): 誠実義務や守秘義務に違反する行為によって、クライアントに損害を与えた場合。
- 名誉毀損(Defamation): 業務に関連して行った発言や文書によって、他者の名誉を毀損した場合。
- 著作権侵害(Infringement of Intellectual Property): 業務において他者の著作権を侵害した場合。
専門職賠償責任保険は、損害賠償金の支払いだけでなく、訴訟費用、弁護士費用、和解金などもカバーします。訴訟は長期化し、多額の費用がかかることが多いため、これらの費用を保険でカバーできることは、専門職にとって大きな安心材料となります。
保険の加入にあたっては、自身の専門分野、業務内容、事業規模、過去の事故歴などを考慮し、適切な補償限度額を設定することが重要です。また、保険契約の内容を十分に理解し、免責金額や除外事項なども確認する必要があります。
専門職賠償責任保険は、多くの専門職にとって不可欠なリスク管理ツールです。予期せぬ法的責任のリスクから自身と事業を守り、安心して専門的なサービスを提供するために、適切な保険への加入を検討することをお勧めします。保険会社や保険ブローカーに相談し、自身のニーズに合った保険プランを見つけることが大切です。
※※こに掲載されている内容はあくまでも概略参考資料であり、正確性を保証するものではありません。すべての補償内容の詳細は、個々の保険約款に基づきます。
保険サービス
https://www.biis.ca/ja/
カナダ旅行保険情報
https://www.biiscanada.com/refap/trj151/








