【第5回】「子供の未来への投資:RESPとは」|カナダ生活の資産設計ノート
子育てをする上で避けて通れないのが、高等教育の費用です。2025年のデータによると、4年間の大学教育(授業料、下宿、生活費、教材費等)には平均で約10万ドルかかり、18年後にはさらに36%増加すると予測されています。オンタリオ州の授業料は年間8,500ドル以上と、全国平均(7,360ドル)を上回ります。これに生活費や教材費を加えると、早めの準備が必要です。
そこで活用したいのが、Registered Education Savings Plan(RESP)です。1人当たり生涯5万ドルまで拠出(積み立て)することができます。RESPの最大の魅力は、Canada Education Savings Grant(CESG)という政府からの助成金。拠出額に対して20%(年間最大500ドル、生涯最大7,200ドル)を政府が追加してくれます。どんな預金や投資商品でも、20%のリターンを保証してくれるものは他にありません。
CESGを最大限に活用するには、毎年2,500ドル(月約208ドル)の拠出が理想です。この場合、18年間で元本約45,000ドル + CESG 7,200ドルの合計約52,000ドルとなりますが、RESPの真の力は長期投資による複利効果にあります。例えば、年5%で運用できれば約85,000ドル、年8%なら約117,000ドルに成長する計算です。RESP内の運用益は非課税で成長し、引き出し時には学生本人の所得として課税されるため、通常は税負担が最小限に抑えられます。
Statistics Canadaの調査によると、カナダの子供の69%が高等教育のための貯蓄を持っています。しかし、まだ44%の家庭がRESP内の助成金を活用できていないのも事実です。これは、まだ多くの家庭に政府からの年間500ドル、生涯7,200ドルの助成金を受け取るチャンスが残されているということを意味します。
RESPのCESGは子供が17歳になる年の12月31日まで受け取ることができます。早く始めるほど、複利効果と政府の支援を最大限に活用できるでしょう。

泉 亜矢子 (Ayako Izumi)
オンタリオ州認定ファイナンシャル・アドバイザー。個人・法人向けに資産形成・保護・継承までを見据えたトータルプランニングを提供している。
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