2月23日「シネマ歌舞伎 2025トロント」在トロント日本国総領事館・国際交流基金共催|Cinema Kabuki 2025 Toronto
東京・歌舞伎座の舞台を収録し、高解像度カメラで撮影された高画質映像を大画面で楽しめる新しい形の歌舞伎鑑賞スタイル「シネマ歌舞伎」。新たな形で歌舞伎の魅力に触れることができる「シネマ歌舞伎」が、HD高解像度映写機と6チャンネル音響を備えた映画館「TIFF Bell Lightbox」で上映される。上映は、舞台での迫力やライブ感をそのままに、映画ならではのカメラワークで役者の表情や衣装、舞台装置の細部まで鮮明に楽しめ、また、英語の字幕付きなので多くのカナダ人にも歌舞伎の魅力が伝わるだろう。
当日は、 歌舞伎の黄金ペア仁左衛門玉三郎が演じる、廓の美男美女 『廓文章』と、美貌の姫君のスキャンダラスな秘めた恋と転落の遍歴『桜姫東文章上の巻』の二作と、勇猛果敢な獅子と可憐な娘を名手勘三郎が鮮やかに踊り分ける日本舞踊の大作『鑑獅子』が上映される。
【インフォメーション】
https://tr.jpf.go.jp/cinema-kabuki-2025-toronto/
【チケット購入はこちらから】
- Online: https://am.ticketmaster.com/tiff/cinemakabuki
- Telephone: 416-599-2033 (TIFF Bell Lightbox box office)
- Tickets can also be purchased in-person at the TIFF Bell Lightbox box office
- Monday: Closed, Tuesday: 4pm–9pm,
- Wednesday – Thursday: 3pm–10pm,
- Friday – Sunday: 10am–10pm
- Admission Fee for each screening: $24.80 including Tax and handling charge
- All seats are assigned.
2月23日(日)午後1時
吉田屋 『廓文章』 【くるわ ぶんしょう】
上演劇場: 歌舞伎座
上映時間: 97分
仁左衛門、玉三郎が演じる 艶めく男と女の恋模様――
「廓文章 吉田屋」は男女の恋心が織りなす上方歌舞伎の代表作。
伊左衛門は、身なりは貧しくても大店の若旦那に相応しい品と色気にあふれる役どころ。夕霧もまた、最上位の遊女である太夫の品格と艶やかさが求められる大役。仁左衛門、玉三郎の豪華顔合わせ、華やかな季節感と大団円の結末に幸福感に満たされる名舞台。シネマ歌舞伎だけの特別映像を収録!仁左衛門が語るこれまでの俳優人生、松嶋屋の芸である本作への思い、夕霧を演じた玉三郎のインタビューも。
あらすじ: 放蕩の末に、勘当された藤屋の若旦那伊左衛門は、恋人の夕霧が病に伏せっていると聞き、 落ちぶれた身も省みず大坂新町の吉田屋へやって来ます。 主人喜左衛門夫婦の好意で夕霧には会えたものの、伊左衛門は嫉妬のあまり、すねてつらく当たり二人は痴話喧嘩を始める始末。ようやく仲直りをした二人のもとに届けられる知らせは…
扇屋夕霧: 坂東 玉三郎
太鼓持豊作: 坂東 巳之助
番頭清七: 大谷 桂三
阿波の大尽: 澤村 由次郎
吉田屋女房おきさ: 片岡 秀太郎
吉田屋喜左衛門: 片岡 我當
Trailer Kuruwa Bunshō
https://www.youtube.com/watch?v=r8-chzGpNJY&t=2s
2月23日(日)午後3時45分
桜姫東文章 【さくらひめ あずまぶんしょう】
補綴: 郡司正勝
上演月: 2021(令和3)年4月
上演劇場: 歌舞伎座
上映時間: 124分
仁左衛門、玉三郎 36年ぶりの奇跡の舞台!
確かな演技力に加え、圧倒的な美しさで絶大な人気を誇る片岡仁左衛門と坂東玉三郎。かつて“孝玉コンビ”と呼ばれ、一大ブームを巻き起こし、半世紀を経た今なお、その人気は衰えないばかりか新たな観客を魅了し続けている。そんな二人が、多くの熱烈な要望を受け伝説的な演目『桜姫東文章』で36年ぶりに共演。匂いたつような色気溢れる演技でつとめあげている。
恋の因果を描いた、歌舞伎史上最もスキャンダラスでドラマティックな物語。鬼才・鶴屋南北による『桜姫東文章』は、自分を襲った顔も名前も知らぬ男を思い続ける桜姫、あらゆる悪事に手を染める危険な男 権助、かつての恋人と姿を重ね桜姫に執着する僧 清玄を中心に、それぞれの欲望が絡み合いながら、劇的な物語が展開していく。
桜姫の辿る数奇な運命、美しく濃密な濡れ場、絢爛豪華な舞台セットなど、見どころ満載の人気演目を2部作として上映の上の巻を海外初上映、英語字幕版世界初上映。
あらすじ: 僧 清玄は、稚児の少年 白菊丸と道ならぬ恋の果て心中を図るが、一人生き残ってしまう。17年後、高僧となった清玄は桜姫と出会う。彼女は白菊丸の生まれ変わりなのか…。一方、家宝の巻物「都鳥」を盗まれ御家没落のため出家を心に決めた桜姫には秘密があった。かつて暗闇の中で自分を犯した男の子どもを秘かに産み落とし、今でも一夜の甘美な思い出として、その肌が忘れられずにいた。ある日、腕に鐘の刺青のある男、権助とめぐり逢う。権助こそ、桜姫の思う相手。再び権助に身を委ねる桜姫。しかしその密会が明るみになり…。
入間悪五郎: 中村 鴈治郎
粟津七郎: 中村 錦之助
奴軍助: 中村 福之助
吉田松若: 片岡 千之助
松井源吾: 片岡 松之助
局長浦: 上村 吉弥
役僧残月: 中村 歌六
白菊丸/桜姫: 坂東 玉三郎
Trailer Princess Sakurahime
https://www.youtube.com/watch?v=381-GX_0GN8&t=2s
2月23日(日)午後7時
春興鏡獅子 【しゅんきょう かがみじし】
上演劇場: 歌舞伎座
上映時間: 70分
勘三郎の魂が、ここにある――
一人の俳優が、生涯をかけて挑んだ歌舞伎の神髄。革新的な挑戦とともに、追い求め続けた「伝統」。華のある存在感と、明るく奔放な人柄で多くの人に愛され、平成二十四年十二月五日、惜しまれつつ逝去した名優・十八世中村勘三郎。平成中村座やコクーン歌舞伎を立ち上げ、また、串田和美、野田秀樹、渡辺えり、宮藤官九郎、そして山田洋次といった外部の才能とのコラボレーションに積極的に取り組み、数々の斬新な舞台を作り上げて歌舞伎界に新たな風を吹き込んできた。
その一方で、彼が大切にしたのは歌舞伎の古典だった。「型があるから型破り 型が無ければ型なし」という言葉を好んで語ったように、先人たちから長年受け継がれてきた伝統を何よりも尊重した。
「春興鏡獅子」は勘三郎が祖父(六世尾上菊五郎)から父(十七世中村勘三郎)を経て譲り受け、鍛練を重ねた演目。二十歳の年に初演して以来十七回演じ、自身が特別に大事にしていた演目である。勘三郎最後の「春興鏡獅子」となった、平成二十一年一月「歌舞伎座さよなら公演」での“心・技・体”の揃った名舞台を収録。指先まで張りつめた弥生の緊張感、勇壮な獅子の迫力は、シネマ歌舞伎ならでは。いまふたたびスクリーンによみがえる、勘三郎渾身の舞台。
あらすじ: 江戸城の大広間。小姓の弥生がお鏡曳きの余興として舞を披露することとなった。秘蔵の獅子頭が祭壇に祀られ、家老らは今や遅しと、弥生を待ち構えている。姿を現した弥生は、恥ずかしさに一度は逃げ出すのだが、観念して舞を披露し始める。手踊りに始まり、習い覚えた踊りを次々と披露していく。やがて祭壇の獅子頭を手にした弥生に、獅子の精が乗り移り、獅子の狂いを見せはじめる。
胡蝶の精: 片岡 千之助
胡蝶の精: 中村 玉太郎
局 吉野: 中村 歌江
老女 飛鳥井: 二世 中村 吉之丞
用人 関口十太夫: 市川 高麗蔵
家老 渋井五左衛門: 大谷 友右衛門
Trailer Lion Dance Kagamijishi
https://www.youtube.com/watch?v=UdPjLAYMbzI