カナダの大学生は、今。「オンライン授業」| COVID-19パンデミックダイアリー

新型コロナウィルスの感染拡大により、わたしたちの生活は一変しました。

できる限り家で過ごすことが推奨され、まずは“感染しないこと”が第一優先となりました。

確立された治療法も、はっきりとした原因もまだわかっていないこのウィルス。先の見えない未来に不安になっている人も多いと思います。

それは大学生にとっても同じです。

オンタリオ州東部にあるクィーンズ大学では3月13日に、翌週一週間の休校と学期末まで全授業がオンラインに移行することが発表されました。数日前から教授の判断で教室での授業が休みになったりはしていましたが、大学公式の声明はこの日が初めて。次の月曜日には実家に帰省を勧めるメールが届きました。

オンライン授業は約1ヶ月ほどでしたが、教室に机を並べ授業に集中して参加できる環境のありがたみを実感しました。外出できずストレスの溜まりやすい状況では1つの課題をこなすのにいつもより時間と労力がかかったのが実状です。

大学側は

  • すべての学生が勉強に集中できる環境ではないこと
  • 例年と同じ質の授業を提供し、今学期を無事終了させなければならないこと

の2つを踏まえ、できる限りのサポートをしてくれたと感じています。各授業で教授たちも最善を尽くしてくれました。私は講義メインの授業が2つ、実習の授業を2つ取っていました。まずは講義の科目でどんなサポートがあったか紹介したいと思います。

1. ライブ授業は基本なし

他州に住む学生や緊急帰国した留学生に配慮しZoom等でのライブ配信は無く、教授がアップロードした動画を各自見るスタイルでした。もちろんオフィスアワーや希望者向けに教授と直接会話ができる場は設けられましたが、あくまで参加は任意。他大学に通う友人は日本からライブ授業を受けていましたが、夜中の4時に起きて授業を受けるというのはかなりの負担。実家に幼い兄弟がいたり、自分の部屋がなかったりする生徒にとっても良かったと思います。

2. メールの頻度が増えた

直接顔を合わせて話すのができなくなったので、教授たちはメールの返信が比較的早く、質問がいつでもできる安心感がありました。また2、3日に一度メールで課題の期日や家での効率的な勉強法などを送ってくれる教授もいました。

3. 期末試験が必須ではなくなった

どちらの教科でも期末試験を受けなくても良いことになりました。点数は今までのテストの点数の平均点で評価されることになりましたが、もちろん予定通りオンラインでテストを受けることも可能でした。

4. 任意課題のオプションが増えた

期末試験で挽回しようと思っていたが、この状況下で予定通り勉強できそうにない。そんな人のために今までは各学期2つまでの任意提出の課題が最大4つに増えた授業がありました。私はNational Theatre at HomeのOne Man, Two Guvnorsを観て500ワードのレポートを提出しました。コメディ作品だったので観ていて楽しい気持ちになれて良かったです。

“普段の授業でも決してデジタルに強いとは思えない教授たちがものの一週間で全てオンラインに移行し、学生にとってなるべく良い環境を提供しようとしてくれていたのは確かです。日本の大学生はもうすぐ中間試験の時期だと思います。こんな状況で思い通りに行かないのは当たり前。毎日少しずつ進めていきましょう。そして休憩も忘れずに。”

次回は大学から主に成績評価についてどのようなサポートが用意されたかについて紹介したいと思います。

渡邉千尋 Chihiro Watanabe

大学入学後、プリンス・エドワード島大学へ交換留学。翌年高円宮記念クィーンズ大学奨学生としてオンタリオ州へ。現在も同大学にて演劇を学ぶ。学内外の演劇活動にも積極的に参加。強くて美しい素敵な女性になるのを目標に日々奮闘中。