「知らない世界への扉を開けるカギ」荒井美穂さん |英語とわたしとカナダ
荒井美穂さん
埼玉県出身 / カナダ滞在歴9ヶ月
元システムエンジニア。Co-op留学でトロントに。カレッジではデジタルマーケティングを専攻。
【経歴】
2020年3月 トロントへ語学留学。ロックダウンを経験し、一時帰国。
2020年5月~ 日本で再就職、留学再開の機会を待つ
2021年10月 オンラインでPathwayプログラムを受講
2022年4月 もう一度トロントへ留学(Co-op留学)
なかなか決断できずに大学を卒業。
社会人3年目の時に「20代のうちに大きな挑戦がしたい!」と思い、退職し留学をスタート!
単身赴任で世界を飛び回って海外で働く父の姿をずっと見てきて、「私もいつか海外で生活してみたい、父のように海外で仕事ができる人になりたい」と思っていました。中学生の時に初めて訪れたイギリスでオーダーをなかなか聞き取ってもらえず、英語に苦手意識を持っていました。それでも心の底では「いつか海外に出てみたい」と思っていました。
最初は語学学校からカレッジ進学を考えていました。カナダを選んだ理由は、移民が多くさまざまな英語のアクセントに触れられると思ったからです。そして2020年3月にトロントへ語学留学で渡航。しかし、新型コロナ感染拡大によってトロントはロックダウンに。今は留学を続けるべきではないと判断し一時帰国し、2年もの間、日本で働きながら再度留学できる時期を待っていました。
自分が留学する目的は何か「英語で何かを学びたい」「海外で生活したい」「英語への抵抗感を減らしたい」
「留学にもう一度行きたい」という思いに変わりはないものの、当初考えていた予定ほど長い留学が本当に必要なのか?を考え、目的を再度洗い出しました。その時に見つけたのがCo-op留学。これなら私の目的が叶えられると思いました。専攻は、興味があったデジタルマーケティングを選択。渡航を決断してからは、オンラインで語学学校のPathwayプログラムを受けてスコアを伸ばし、オンライン英会話でスピーキングを練習し、無事カレッジに合格しました。
“英語学習はできた、できないの繰り返しです。”
■英語学習の難しさ
うまく話せる日もあれば、英語が上手く出てこない日もあります。でも、「英語が話せたらもっと楽しくなる!」と思って、苦手意識のあったスピーキング強化のためにアルバイト先は英語だけの環境に身を置くことを決意。幸運なことに雇っていただいたデザイン雑貨のお店は、日本人は私だけで同僚やお客さまとのコミュニケーションはもちろん英語。念願の英語だけの環境で働くことができています。
■カナダ生活と英語
働き始めて1週間が経った頃、あるご婦人が畳めるリュックの使い方について質問してきました。やり方を見せながら、知っている単語でなんとか説明したものの、「あなたの説明では理解できないわ」と言われました。でもその悔しさがバネになりました。お客さまに満足して購入してもらうため、商品に関する情報をメモしておいたり、同僚がどんな接客をしているのか聞いて真似しました。マネージャーからの指示は自分の言葉で繰り返して認識齟齬をなくすなど試行錯誤の日々でした。今ではお客さまに私から声をかけたり、同僚たちとたわいもない話をしたり食事に行ったりもできるようになりました。
カレッジの授業では積極的に発言するクラスメイトに圧倒されました。わからないことだらけ、勉強してきたつもりでも英語で授業を受けるのがとても大変なことを痛感しました。出会った頃の英語力を知っている友人から、「英語が上手くなったね、あなたの挑戦を誇りに思うよ」と言われた時はとても嬉しかったです。
カナダに来て強く感じたのは、「その人を理解しようとする姿勢が一番大事」だということ
私の拙い英語を理解しようとしてくれる先生やクラスメイト、バイト先の仲間に恵まれて、留学生活はとても充実しています。私がメチャクチャな文法で話しても、相手が独特なアクセントで話しても楽しくコミュニケーションが取れるのは、お互いが相手を理解しようとするから。時にしっかり相手の言ったことを理解しなければならない状況はありますが、まずは相手を理解しようとする姿勢が重要だと感じました。
【一問一答】
- カナダに来た時の英語力
語学学校のIntermediateクラスレベル - オススメの学習ツール
・ストーリーを知っている作品を英語音声と英語字幕で見る(Disney+で映画を見ています)
・スマホアプリのDuolingo(使ってみたいフレーズをスクショして実際の会話で使っています)
・Distinction(英語系Youtuber ATSUさんが監修された単語帳)
・Grammar in Use(文法はこれが一番自分にあって、5回以上繰り返しています) - 英語に関する資格や点数
TOEIC600点ほど(2021年5月) - もし不自由なく英語ができたら?
海外出張、駐在がしてみたい。滞在先では通訳さんなしで仕事をしてミーティングに参加できる人になりたい。 - 今後の目標
1)日本での再就職。カレッジで専攻したデジタルマーケティングの分野で転職、できれば英語を使う職場に挑戦したい。
2)15年以上続けている日本の伝統文化のひとつであるお箏と三味線の魅力を海外の人に英語で伝えていきたい。