TORJA×TOYOTA試乗企画 2014 ハイランダー・ハイブリッド
環境に配慮しながら運転操作を楽しむ、
次世代への持続可能なドライブの楽しみ方を提言するSUV
2014 ハイランダー・ハイブリッド
「パワーと省エネは二者択一」、そんな概念を一掃してしまう画期的なクルマ、2014 ハイランダー・ハイブリッドを今回はご紹介したい。
トヨタ自動車が手掛けるミッドサイズSUV「ハイランダー」のハイブリッドモデルである同車が今2014モデルでフルモデルチェンジ、第3世代への移行を遂げた。従来からさらに洗練された形に、革新されたテクノロジーを合わせ持つ、機能と美を兼ね備えた印象的なパッケージとなったハイランダー・ハイブリッドのリミテッドモデル(テクノロジーパッケージ)へと試乗した。
まずはじめに記しておきたいのは、やはり同車のハイブリッド性能について。2014モデルの同車ラインナップには3.5リットル V6 アトキンソンサイクルエンジンに VVT-i を採用したハイブリッドシナジーシステムを搭載、優秀なパワーマネジメントシステムの働きで同動力システムの性能がさらに引き出され、280 馬力というパワーを生み出しながら、6.8/7.2/7.0(市街/高速/市街・高速, L/100km)という低燃費を実現している。電動モーターによって急発進することなくスムーズな発進が可能で、これはとくに運転初心者の人には嬉しいポイントに違いない。そして、加速したいというときにはアクセルの踏み込みに敏感に反応して、スムーズな加速感を味わうことができる。ドライバーの望むパフォーマンスを作り出しながらも驚きの低燃費を実現している同車は、「環境に配慮しながら運転操作を楽しむという、次世代への持続可能なドライブの楽しみ方を提示してくれたように思う。また、ドライブモードは通常モードのほかにEVとECOモードの2種類が用意されており、EVモードでは、正常な状態で1.6キロまでバッテリーのみでの走行が可能で、ECOモードでは通常走行のなかでの省エネ走行が可能なことも明記しておきたい。
続いてデザインだが、外観は頑丈でアグレッシブなスタイリングでありながら、全体的になめらかな印象。低めの位置に配置された従来より大きな台形フロントグリルが車の重心を低く保って、大きな車体に重厚で凛々しい顔立ちが浮かび上がっている。週末の家族でのお出掛けやパパママの夜デートなど、様々なシーンで活躍すること請け合いだ。インテリアにおいては、今モデルから最大乗員数可能人数が8人となり(※LE・XLEモデル。リミテッドモデルは7人乗り)、それでいてフロントのドライバーシートとパッセンジャーシート間には女性用ハンドバックがすっぽりと収納できるサイズの収納ボックス、ダッシュボード下にはMP3端末や携帯電話コードの収納スペースなどが配置されているなど、細かな気配りがなされているところにも触れておきたい。
トヨタ・ハイランダーといえば、その機能性に加え、安全性の高さからも従来から指示が高い車種として知られるのだが、今2014モデルのハイランダー・ハイブリッドでは、すべてのラインナップのコア部分に安全性のDNAが吹き込まれており、ハイブリッド全モデル共通で「Vehicle Dynamic Integrated Management(VDIM)」、またリミテッドモデルのみ搭載可能となっている「Pre-Collision System (PCS)」「Dynamic Radar Cruise Control (DRCC)」という洗練された安全システムが採用されているということにも注目したい(欄外にて各システムの詳細説明)。安全性という車の最も重要なベース部分がさらに高められたことは、同車がさらに多くの人々から支持を集める大きな要因の一つとなるだろう。
環境にくわえ、人にもやさしいハイランダー・ハイブリッドで、家族みんなでFun to Driveを追求する夏を送ってみてはいかがだろうか?
※2014モデルでは、リミテッドのほかにLE、XLEの2つのグレードが用意されており、全部で3つのグレードが展開されている。
Details & Features
〜安全テクノロジーのPCS、DRCC、VDIMが新搭載され、さらに高められた安全性〜
Pre-Collision System (PCS)
衝突の可能性があると判断すると警報を発してドライバーにブレーキ操作を促し、衝突を避けられないと判断したときにはプリクラッシュブレーキなどを作動して衝突被害を軽減するよう働きかける。
Dynamic Radar Cruise Control (DRCC)
設定した車間距離に自動調整。先行車と自車の間隔をドライバーのスピードアップやダウンの操作なく保つことができるため、高速道路や渋滞時に便利。運転へのストレス軽減とともに、安全性も高めている。
Vehicle Dynamic Integrated Management(VDIM)
アクセル、ブレーキ、ステアリングなどの多くの機能を統合制御、車両が不安定な動きをする前から制御を開始し、ドライバーがイメージした走行ラインをスムーズに安定して走ることを可能にすることで、より安全な走行へとサポート。急ブレーキ時にタイヤのロック防止に効果的な「ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)」、急ブレーキ時の踏み込み力をサポートする「ブレーキアシスト」、発進時のタイヤの空回りに効果的な「TRC(トラクションコントロール)」、滑りやすい路面での横滑りに効果「VSC(車両安定性制御システム)」が含まれる。
280馬力のパワーと6.8L/100kmという低燃費性を両立
ハイランダー・ハイブリッド搭載のハイブリッドシステムには3.5リットルV6アトキンソンサイクルエンジンにVVT-iを採用。280馬力というパワーで1587キロの重量を牽引できるパワーを持ちながら、6.8/7.2/7.0(市街/高速/市街・高速, L/100km)という驚きの低燃費を実現している。