TORJA×TOYOTA試乗企画 RAV4 2014
軽快なハンドリングで若年層や小さな子供がいるファミリー層からの人気も高い、
オールラウンダーなコンパクトSUV。
RAV4 2014
そのオールラウンダーな機能性から、老若男女、様々な垣根を越えて人気の高いSUV。とくに最近のコンパクトSUV市場はカナダでも非常に白熱している。そんな中、トヨタでは昨年、従来から人気を集めているSUV、RAV4の新型モデルを発売。この新型モデルがカナダのコンパクトSUV市場をさらに熱くさせている。今回は新型モデルとなって2年目を迎えた2014モデルに試乗、 その人気の理由を体感してみた。
まず、今世代モデルはFWD LE、FWD XLE、AWD LE、AWD XLE、AWD リミテッドという全5種のモデルラインナップで、全モデルに共通して2.5L4気筒エンジンが採用されている。このエンジンにDual VVT-iなどのテクノ ロジーを組み合わせたことで、同車は低燃費、低排出ガスを実現している。試乗では、低速から高速までパワフルかつゆとりに満ちた走りを体感できた。トランスミッションのシフトはスムーズで加速感も申し分ない。同車にはノーマル、エコ、スポーツと3つの 用意された運転モードで場面に適した走行が可能となっており、例えばダウンタウンではエコモードでも全く苦にならず、ハイウェイでもいったんスピードに乗ってしまえば、十分に快適な走行が実現できた。またスポーツモードに切り替えることにより、特にハイウェイでの加速やスピード感がとても魅力的で、各モードで安定した走りやダイナミックな走り心地を楽しめることも人気の理由であろう。AWDリミテッドの運転席は、シート上下やクッション上下など8段階に電動調節が可能で、自分に合ったドライビングポジションにカスタマイズすれば、より快適で安全な走行へと繋がっていく。
そして同車のSUV、オールラウンダーとしての性能はオンロード、オフロードともに発揮されていることにも触れておきたい。試しに、車内に飲み物を置いた状況でカーブや凹凸のある斜面を走行してみたが、車内に置いた飲み物はこぼれなかった。この実験から、同車の安定性や快適性を創り出す、そのサスペンション性能の高さを窺い知ることができた。特にAWD搭載モデルでは、地形や悪天候からの悪路にも十分にその性能を発揮し、1年を通してカナダで生活する頼もしい相棒となってくれることだろう。
外観部分では、今世代からリアゲートがハッチ式となったことが、従来からとくに大きく変化した点だろう。リアデザインの印象の変化だけでなく、駐車場所に左右されずゲートの開閉がスムーズに行えるなど使い勝手の良さが向上した。そして旧モデルと比べるとホイールベースはそのままながら、全長と高さが引き締められ、横幅が広がった今世代モデ ルのボディは、従来よりもスポーティさが増し、オンロー ドにもオフロードにも適したボディへと進化。シ ンプルで飽きのこない、なめらかな曲線がフェミニンな 印象を与えている。ミラー外側やテールライト部分など、随所でエアロダイナミクスの向上が図られていることにも注目しておきたい。
外観、パフォーマンスもさることながら、今世代モデルでの同車の室内空間の向上は、実に目を見張るものがある。機能美の詰まった高級感溢れる車内はオプションでフレンチステッチ加工にすることも可能で、2014モデルのAWDリミテッドではXMサテライトラジオや6.1インチディスプレイのオーディオシステム・ナビゲーション機能などが標準搭載となり、操作性、エンタテインメント性を高めたテクノロジーを搭載している。フロントシートの座り心地は快適で、リアではレッグルームの広さが際立っており、フロント・リアともに十分に確保された室内空間は、隣席からの圧迫感を感じることはない。またカーゴスペースでも、日常はもちろん、長旅にも十分のスペースが確保されており、後部座席を前後水平に倒せば、最大2080Lのフラットな大容量のカーゴスペースを確保することができる。そして、トヨタ自動車の代名詞である高い安全性は同車でも確保されており、同車は同クラスを牽引する存在となっていることにも注目だ。
デザインに運転性能、そして快適性や広々とした室内空間に安全性というすべての要素で高いクオリティを実現している同車。1年を通し、様々な場面で活躍してくれるこのオールラウンダーに誘われて、この夏も大切な人たちとたくさんの思い出を作リに出掛けよう。
Details & Features
待望のハッチ式リアゲートが導入
今世代からリアゲートが横開き式から、リフトゲート(ハッチ)に変更。狭い場所や駐車場での開閉がスムーズに。これまでリアゲートに搭載していたスペアタイアをカーゴフロア下に配置することで、変更可能となった。
同クラスを牽引する安全性能を備えた一台
8つのエアバッグの標準搭載をはじめ、トヨタ自動車の誇るスターセイフティーシステムに加えて、ブラインドスポットモニターやリア・クロス・トラフィックアラートなどのテクノロジーがさらなる安全性を同車にもたらしている。