両親・祖父母の移民申請|カナダで永住権!トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報
日本の高齢化が進むにつれて、「カナダに両親・祖父母を呼び寄せ、一緒に暮らしたい」というご相談を受けるようになりました。その中でも頻繁にご質問を受ける内容について、今月号はご紹介します。
現在、申請を受け入れているのか
このカテゴリーにおける移民申請は、抽選制です。カナダ移民政府のWebsiteを通して2020年に「Interest to Sponsor Form」を提出した方のみ、現時点(2025年秋)では招待状を受領するチャンスがある、という状態です。近年はこのFormの提出を受け入れていないため、COVID-19 Pandemic後に両親・祖父母を呼び寄せたいと考え出した方々は5年近くもこのカテゴリーが申請希望者を募ることを待っている、ということになります。
スポンサーとしての申請条件
両親・祖父母のスポンサーとして移民申請をするためには、様々な申請条件がございます。その中でも特筆すべきは、スポンサーがカナダ国籍、或いはPR保持者ということ、また経済的にも(両親・祖父母をサポートするだけの)余裕があるということを証明しなければならないということです。カナダ政府は家族とのReunification(再会や同居)を推奨しているものの、両親・祖父母を政府としてカナダに受け入れることはカナダ国にとって金銭的負担になることを理解しているため、スポンサーがある程度経済的に安定していなければ申請を承認できないような仕組みになっています。したがって事前にしっかりと確認が必要です。
両親・祖父母の健康状態
昨今とても良くお問い合わせがあるのはこの内容です。お年を召された方の移民申請のスポンサーをするとなった場合、申請者の健康状態は審査の承認・拒否に関係するのでしょうか、という内容です。結論から申し上げると、大いに関係します。カナダ移民局が医療上の理由で申請を却下するには、次の3つのうちのどれかが該当する場合となります。
カナダにおいて:
- 公衆衛生に悪影響を及ぼすおそれがある場合
- 社会の安全を脅かすおそれがある場合
- 医療や福祉サービスに大きな負担をかけると判断される場合
つまり審査官は、申請者が移民申請の前に指定の医療機関で受診した健康診断結果を確認した上で、これらのリスクが発生するか審査します。特に3つ目の理由の場合、どの程度の金銭的な医療負担がカナダ国内で発生するか概算し、その金額が年間$27,162、或いは5年間で$135,810(2025年度時点)である場合には、申請者の移民を承認することは国として多大なる負担となる、と判断され移民申請が拒否される可能性が発生します。
それでは具体的にどのような病状が拒否に繋がるのか、と気になる方もいるかもしれません。ご参考までに、病名の一部をご紹介します(このリスト以外にも沢山該当する病状はありますのでご注意下さい)。
- 自己免疫疾患(エイズ、ループスなど)
- 自閉症
- 血液疾患
- 脳の疾患
- がん
- 心疾患
- 脳性まひ
- 慢性腎臓病
- ダウン症
- B型/C型肝炎
- 特別支援教育が必要な学習障害
- 肝疾患
- 精神疾患(統合失調症、双極性障害など)
- 結核
また、糖尿病や高血圧などの慢性疾患については、治療中であり、症状が安定していることを示す必要があります。つまり、病状が安定していることや、全体的な健康が良好であることを移民局に証明できれば、政府が定める医療費の上限を超える可能性は低いであろう、と判断される可能性が高くなるとお考え下さい。
尚、申請者の健康状態やスポンサーの経済状況に関わる審査は、移民申請のみならずSuper Visa(最大10年間のビザ)にも該当しますので、申請前に十分気をつける必要があります。
最後に
両親・祖父母の移民申請をすることは現在大変難しい状況です。たとえ2020年にInterest to Sponsor Formを政府に提出していたとしても、今までの選考において抽選からもれている方もおられます。いつカテゴリーがオープンしても大丈夫な様に、事前に入念なリサーチや準備が必要であるとお考え下さい。
Invitationを運良く受領できても、肝心の移民申請の書類審査で拒否とならないよう、しっかりと前準備をして下さい。心配な方は、移民弁護士や、政府公認移民コンサルタントにコンサルテーションを依頼して、ご相談されてみることをお勧めします。経験豊富な方であれば、この難しいカテゴリーにおける移民申請について、今後どのように前準備をするべきか、そして申請条件を満たしているか否かという法的アドバイスをすることが可能なはずです。






