「海外マーケットに挑戦する岩手の食材」在トロント日本国総領事館公邸・岩手県食材レセプション|三大特集で送る「戻ってきた日常」
2022年12月12日、トロント総領事邸にて岩手県の食材をアピールするレセプションイベントが開催された。トロントのレストラン経営者やシェフをはじめ、食品業界関係者などを中心に、岩手県を代表する和牛や米、林檎などの農産品を振る舞うレセプションが開催された。
岩手県からは食材とその魅力を伝えるべく、達増拓也・岩手県知事をはじめ、岩手県商工会議所連合会の谷村邦久会長、 岩手県日本・カナダ協会の鎌田英樹会長、JA岩手県五連の小野寺敬作会長らが参加し、いわて牛のほか国内で唯一輸出しているリンゴをはじめ、日本米は「銀河のしずく」、日本酒は「南部美人」などのPRに務めた。
今回、達増知事らは12月12~14日の日程でカナダを訪れ、トロント、モントリオール、オタワ、バンクーバーを訪問し、県産農産物や食品の輸出拡大に向けてトップセールスした。知事らが今回カナダを訪れ、トップセールスに努めた背景には4年前に発効したTPP=環太平洋パートナーシップ協定に基づいて定められていた日本産の和牛をカナダが輸入する際の関税が撤廃されることによるカナダ市場への輸出拡大の期待が背景にある。
岩手県知事を公邸に迎えられたことを光栄に思います。達増県知事は学生生活を共にし、外務省にも同期入省した旧知の仲です。
メジャーリーグで活躍する菊池雄星投手、大谷翔平選手は岩手県の出身で、二人は岩手の食材を食べて育ちました。また、2011年に東北を襲った地震、津波の後に、カナダは日本の農産物の輸入を再開してくれた最初の国です。2019年に開催されたラグビーワールドカップの際には、カナダのナショナルチームが台風の被害を受けた釜石をサポートしてくれました。
和食をはじめ、日本食材はすでにトロントでも注目を集めています。日本産の和牛をカナダが輸入する際の関税が撤廃されます。日本の食材の輸入を通して、カナダと日本の結びつきが強まることを願っています。
2011年の震災以降、岩手県は国連が提唱するSDGsの重要性を認識し、カナダからのあたたかい支援も受けながら復興に励んできました。災害のあと、人々に希望を与えたのは岩手の食材と飲み物です。農産物や海産物は、復興支援のための人々を呼び込むためにも一役買いました。
いわて牛は日本で一番知られている和牛ブランドの一つです。日本の黒毛和牛は、自然な環境で持続可能なシステムで生産されています。また、岩手は米の栽培でも知られています。オリジナルブランド「銀河のしずく」は農薬や肥料の量を減らした特別な方法で作られています。寒暖差を活かして、りんごは大きく甘く育ちます。岩手の日本酒はきれいな水を使い、歴史ある方法で生産されています。
岩手の食べ物は、岩手の強みでもあり希望でもあります。本日のレセプションを通して、トロントの方々に岩手の食材と日本について知っていただけることを願います。