ジャパニーズ•クオリティ
こんにちは、ミホです。
トロントに来た最初のころは、日本とのちがいに驚きながらも外国の街の自由でのびやかな雰囲気をたのしんでいました。ストリートカーを待つのも嫌じゃなかったし、乗り換えチケットをスクラップブックに貼りつけたりして。
たしかにわたし、浮かれポンチのお馬鹿さんだったと思います。だってはじめての外国暮らし、はじめてのカナダ。
しかし輝きは慣れとともに翳り、魔法はとけてしまって、このごろは日本の便利さを恋しく思うことも。
たとえば100円ショップ。
こんなところにトロントの悪口を書くのはどうかと思わなくもないけれど、気の利いたトロント情報やハッピーなニュースはほかの方のブログにおよばないのでおまかせすることにして。
このあいだ髪をとめるヘアピンがほしくて1ドルショップにいき、いたってふつうの、日本とそう変わらないヘアピンを買って使ってみたところ、驚くほど使えない。留まりが弱いし、すぐゆがんでしまってほとんどただの針金。
また髪をしばるヘアゴムも買ったのですが、ゴムというかひも。伸びたり縮んだりしないし。
たしかにわたしの髪は剛毛だし量も多く、残念ながら美しくない。留めてやる気になれないかもしれない。ほかの、もっときれいな髪の女の子に買われたかっただろうと思う。でも、仕事をして。
日本の100円ショップで買ったものは、もっとちゃんとしてた。そんなこと言いはじめたらキリがないのは重々承知、しかたなく家のちかくの薬局でみつけたヘアピンを買ってみたところ、1ドルではなかったけれどしっかり留まりました。
なにをどこで買うか、きちんと見きわめられなかったわたしは相変わらずのお馬鹿さん。
日本の仕事の細やかさを誇りに思うとともに、もうすこし賢くならなくてはと思い知ったできごとでした。