「コロナ禍、夫婦でカナダ留学」小野 洋平さん カナダ歴:1年7ヶ月|私のターニングポイント第28回
カナダ歴:1年7ヶ月
職業:写真家
経歴:アシスタントを経てフリーランスフォトグラファーとして2015年から独立。主に人物のポートレート、ライブ、ウェディング、家族写真などの写真を撮影。
フリーランスのフォトグラファーとして日本で活動していた小野さん。ワーホリを考えたり海外への憧れはあったもののなかなか実現せず日本で過ごしていたという。そんな小野さんのこれまでの人生で一番のターニングポイントは、やはりカナダ行きを決めたことだったという。
妻からの突然の相談「私、海外で働いてみたい!
一緒に来る?」
妻からの突然の相談に最初は驚きもありましたが、同時に何か新しい人生の扉が開きそうな予感がしました。妻は子供の頃の数年間をアメリカで過ごしているので、英語に関しては全く心配がなかったことも、とても心強かったです。
日本を何年か離れるとなれば当然、撮影の仕事をすることができなくなるわけで、当時一緒に仕事をしていたクライアントの方々には、しっかりと説明をし理解をしていただく必要がありました。その一方でフリーランスという働き方は会社や組織に所属しているわけではない分フットワークは軽く、割と悩まずに「行こう!」と踏み切ることができました。
その一方で、それまで海外には旅行や短期の仕事でしか行ったことがなかったので正直、色々と不安もありました。僕はカナダに来る前、英語は全くといっていいほど話せませんでしたので、果たして言葉の壁は大丈夫だろうか、日本が恋しくなってすぐに帰りたくなるんじゃないか、などとも心配していました。
トロントに住み始めて半年もすると、思っていた心配はどこ吹く風となりました
来てすぐに通い始めた語学学校では、台湾人、フランス人、メキシコ人、イラン人、コロンビア人、エクアドル人など国も違えば年齢も違う本当に多様なクラスメイトと仲良くなって、毎日のように放課後にお茶をしたり、みんなでハイパークに探検に行ってみたりしながら、たくさんの話をしました。
またMeetupイベントで出会ったイタリア人の友達は日本のアニメが大好きで、日本語を勉強中ということもあり最近は「朝活」と称して、カフェで日本語を教えてあげたり、英語を教わったりしています。日本の話をするときの彼はいつも目をキラキラと輝かせています。
そのどれも日本にいてはおそらく経験できなかったであろう貴重な経験となりましたし、知らないことだらけで毎日がハッとすることの連続です。また、外から見た日本という国についても少し知ることができたかなと思います。
「犬と人」の写真を昨年の秋から撮っています
トロントは東京に比べてとてもドッグフレンドリーな都市だと、来てからずっと思っていて、飼い主さんと犬の関係性も千差万別で、すれ違うたびに面白いなあと目で追ってしまっていました。ある時、公園で遊ぶ方に犬の写真を撮らせていただけませんかとお聞きしたところ、快諾してくれて撮り始めました。
それからは街で犬を連れている人を見かけたら、可能な限りなるべく声をかけて撮らせていただいています。
たまたま遭遇できたことも一期一会だと思うので、大切にしたいです。あと実は良い英語の実践訓練にもなっています。
■ いまの自分に点数をつけるとしたら?
50点
まだまだこれからという希望を込めて。
■ 学生時代のエピソード
小学校から仲の良かった友達がみんなバスケ部に入るというので自分もやってみようかな、くらいの軽い気持ちで始めたバスケでしたが、気がつけば学生時代はずっとバスケに熱中していました。
■ もし人生をやり直せるとしたら、いつ?
もし10代の頃どこかのタイミングで海外生活を経験していたとしたら物事の考え方や価値観などが今とどう変わっていたのだろうかと、カナダに住む今になって想像することはあります。
■ 人生で大切なことは?
何事においても「バランス」が大事だなといつも思っています。
■ 将来の夢・ライフプラン
いつか妻と一緒に世界中を巡る旅をしようと話しています。
-好きな本:
『GO』金城一紀、『風の歌を聴け』村上春樹、『スラムダンク』井上雄彦
-尊敬する人:妻です。思い立ったが吉日、すぐに動き出すその行動力にはいつも驚かされていますし、刺激をもらっています。
-感謝している人と一言メッセージ:突然のカナダ行きを全面的に応援してくれた家族にはとても感謝しています。特に僕の両親と妻の両親には、これからたくさん恩返しが出来たらなと思っています。
-カナダの好きなところ:人が優しい。トロントは大都市でありながら街中にも自然がたくさんある。冬は長いですが、夏の気候は申し分なし。どこにでもリスがいて癒される。etc