テニスのマスターズ大会・Rogers Cupが、今年もトロント・モントリオールの両市で開催! 今大会唯一出場となった日本人選手・杉田祐一選手の試合後コメントと男子シングルス決勝の模様をレポート

ROGERS CUP 2014

今年で134回目となった、カナダの歴史あるテニスツアーのマスターズ大会であるRogers Cup。大会では毎年、男女の開催場所が入れ替わり、今年はトロントで男子、モントリオールで女子の試合が行われた。
前回覇者のラファエル・ナダル選手、そして日本人史上初の世界ランキング9位、現在大注目の錦織圭選手が本戦開幕直前に怪我で欠場する中開催された今大会。惜しくも予選敗退となってしまった、日本男子唯一の今大会出場選手である杉田祐一選手に、試合後でお疲れの中、コートから控室に戻るまでの道中にコメントをいただいた。
杉田選手:「マスターズの大会でかなり良いドローだったので勝ち上がるチャンスがあったのですが、こういう結果(予選敗退)になってしまって非常に残念ですね。相手が誰であれ自分のプレーを集中してやろうかな、と思っていたのですが…。前日相手の試合を見た感じではリターンをすごく積極的に打ってくるので、僕の方からサーブゲームをしっかり組み立てていかないといけないな、とは考えていました。ですが、ダブルフォルトがすごくかさんでしまって、ちょっと自分の思っていたようにできず、残念です。今はUSオープンに標準を合わせてやっているので、良い形で試合に入れるように、まずは切り替えて日々の練習を通してしっかり調整していきたいです。今回はこういう結果になってしまって残念なのですが、マスターズやグランドスラムといった大きな大会で活躍できるようになることが選手としての目標なので、またこの舞台に戻ってきて、頑張りたいと思います」
気になる男子シングルス決勝のカードはというと、順当に勝ち上がってきた世界ランク3位、今大会第2シードのロジャー・フェデラー選手と、準々決勝で第1シードのジョコビッチ選手を破った世界ランク15位、第13シードのジョー・ウィルフィード・ツォンガ選手。Rogers Cupで2度の優勝経験を持つフェデラー選手と今大会調子もよく勢いのあるツォンガ選手という組み合わせに、会場は満員、多くの立ち見客の姿も見られた。試合が始まると両選手ともに自分のサービスゲームを死守、互いに一歩も譲らない状態が続く。そんな中、先に相手のサービスゲームを先取したのはツォンガ選手。その後フェデラー選手も相手のサービスゲームを取り5-5となるも、その後ツォンガ選手が2ゲームを取る。続く第2セットでも第1セット同様に、序盤に拮抗、その後ツォンガ選手がフェデラー選手を追い詰める。デュースが何度も続き、5-4でツォンガ選手のブレイクポイントになるも、ベテランのフェデラー選手が粘りを見せてゲームは6-6、タイブレイクまでもつれこんだ。フェデラー選手が点を取り3-3でコートチェンジをすると、どこからともなくロジャーコールが。ツォンガ選手サポーターも負けじとツォンガコールをするという会場全体が最高の盛り上がりを見せる。激闘の末に、7-3で最終ゲームを取ったツォンガ選手が、初のロジャースカップ優勝を飾った。ツォンガ選手はフランス人初のロジャースカップ覇者となり、また、今季初の勝利であった。試合後の記者会見では「ここ最近ずっといい状態が続いているのでこのまま全米オープンを迎えたい。この大会の結果による全米のプレッシャーは特にない」と語り、一方のフェデラー選手は「今日はここ数日よりもコンディションが良かった。それでも負けたのはツォンガ選手が素晴らしかったからだ」とツォンガ選手を称えた。また、現在33歳のフェデラー選手に対し「2年後にオリンピックを控えているが、オリンピック直後にまたトロントで行われるこの大会に帰ってきてくれるか」という記者の質問には、イェスともノーとも答えなかった。
シングルス決勝の前に行われた男子ダブルス決勝では、第2シードのブルーノ・ソアレス選手(ブラジル)とアレクサンダー・ペヤ選手(オーストリア)ペア、モントリオールで行われた女子シングルスは第3シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ選手、女子ダブルスでは第1シードのサラ・エラニ選手とロベルタ・ビンチ選手(ともにイタリア)のペアが優勝している。
来年は女子トーナメントの開催地となるトロント。華麗にコート上を駆ける女子選手たちの活躍を、会場で目の当たりにしよう。
杉田祐一(すぎたゆういち)
1988年9月18日生まれ、宮城県仙台市出身。7歳からテニスを始め、2005年のインターハイではシングルス優勝。2006年10月1日よりプロに転向。同年、世界スーパージュニアテニス選手権大会では日本人では12年ぶりに優勝。2014年ウィンブルトン選手権でグランドスラム初出場を果たす。世界ランキング129位。










